My life as a cat
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2008年05月10日(土) レオン

夕飯後にサウスパースのジェッティの周りを歩きながらアレックスがあるアパートメントを指差した。
「パースに到着した日、大学のアレンジでここにステイしたんだ。たった二日だけ。」
「二日しかなくてその後どうしたの?」
「すごいラッキーで、その時一緒にステイしたインドネシアンガイに知人がいてそこのリビングに部屋が見つかるまで泊めてもらえることになった。」
そしてそのインドネシアンガイの話題に。
「世間知らずのホンモノお坊ちゃまで幼稚な奴。どうしてそんなボロい家に住んでるんだ?早く引っ越したほうがいいよ、とか言うんだよ。世の中にはお金の心配をしながら生きなきゃいけない人間がいることを知らないらしい。女と別れればオンオン泣いて、男に泣きつかれたって気持ち悪いって。」
「そういえばわたしも似たようなインドネシアンガイ知ってるよ。一ヶ月くらい一緒に住んでたんだけど、高級車乗り回して、いつもミッキーマウスのプレートに焼いたソーセージ乗っけて食べて、それ以外に何も作れなくて、しかもプレートの洗いかたを知らないのか、いつも水に漬けっぱなしで邪魔くさいからわたしが洗ってたんだよ。名前はレオンっていったかな。」
そうしたら、
“Shiiiiiit!! That's him!!”
ですって。信じられない!世界は狭いのか広いのか。大体レオンというわたしにとってもアレックスにとっても名前を思い出すのに時間がかかるくらい過去の小さな存在の人間の話題になったのも奇遇。しかも、レオンを泣かせた女はわたしだった!というオチでもあったら面白かったが残念、それはないね。


Michelina |MAIL