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My life as a cat DiaryINDEX|past|will
3月の記録的な猛暑の日、マーヴはわたしを残してどこかへ行ってしまおうとした。家に戻ると部屋の様子がおかしくて彼の部屋に置きっぱなしにしていたわたしの物が全部戻されていた。夕飯の準備をしながら、どうしたのだろう、部屋の生理整頓でもしていたのだろうかと軽く考えていたが、昨夜のことを思い出したら体中に震えが走り出した。お菓子を沢山買ってきて、夜寝る前に美味しそうなチョコレートの箱をわたしが眺めていたら、「あっ、それは食べ切れなかったから君のために冷蔵庫に入れておくよ。」と言った。わたしにくれなくても明日食べればいいのにと少しひっかかっていた。シャワーを浴びたら寝る前に10分だけ何か話そうね、とも言って、とりとめもなく、もし僕が死んでしまったら悲しい?などと聞かれたのだった。暑くて眠れないのだと水枕を作ってあげるとそれを大事そうに抱えていた。
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