My life as a cat
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2007年03月01日(木) いい天気

雨宿りをしていると、目が合う人みんなが口を揃えて”Nice weather isn’t it?”と言う。ここではこの時期に降る雨は、夏の間にカラカラに干からびてしまった大地が栄養補給して花や草木がみるみる生き返らせるようで、活気に満ちていて愉快な気持ちになる。人間も然り。ホント、いい天気ですね。

弁護士を目指す知人の中国系インドネシアンの男の子は「ここは人種差別が酷いから仕事を得るのが難しい」と言う。周囲にいるアジア人達は「やっぱりそんなものなのね」と一様に納得している。ここに来てからこんな人々を沢山見てきた。そして嫌気が差している。「差別」と呼ばず「偏見」は少なからず誰にでもある。わたしだって中国人や黒人が寄って来るともしや!?いつもと同じことが起こるのではないだろうかと悪い想像をして後ずさりしてしまう。そして、それにはそれなりの理由や体験があるからだ。だからと言って「バスを降りろ」と彼らを突き飛ばすのは頭の悪い人間しかやらないことだ。しかしその先は偏見を持たれる側にかかっている。「あぁ、この人だけは違った。」と思われる人になればいいだけの話だ。能無しな人ほど自分がうまくいかない理由を人種差別に押し付けてほっとしている。外国人が仕事を得ることが難しいのはどこの国でも同じだ。みんな自国民の労働力を守ることが最優先なのだから。しかし不可能ではない。その外国人が言葉もできて、飛びぬけて優秀ならば、会社はその人を欲しがるだろう。それでもどうしても差別されたと感じるならば、そんなアホな人々はこちらが願い下げだと次に行けばいい。21世紀にもなって、「偏見」を持ちすぎているのは「差別されている」と嘆く側だといつも思う。


Michelina |MAIL