My life as a cat
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2006年04月24日(月) 夫婦のかたち

夕方のスーパーマーケットで、つい最近リッチ・ガイと結婚して豪邸に住んでいるという噂の友達にばったりと会って、お宅拝見させてもらうことになった。「今の家はアパートだから前の大きな家より掃除が楽」なんて言っていたのだが、とんでもない。雑誌から飛び出したようなモダンで大きくお洒落な家。彼女は謙遜などしない正直な人だから面倒がなくて付き合いやすい。旦那さんにもらったダイヤの指輪などを「これは高い」などと言いながら普通に見せてくれる。「すごいね!」と言ったら「うん、すごいでしょ。」ってな感じ。

が、この後彼女より一回り以上年上のオージーの旦那さんが帰宅してわたしは少しずつ面食らうことになる。玄関まで彼女がきちんと迎えにあがると鞄をおろしてハグをする。そして夕飯は何かと訪ねる。夕飯を作っている間もポテトの茹で具合などをたまに見に来ては手伝ってゆく。文章で書くと至って普通のようだが、違うのだ。まるで「夫婦のマニュアル」というものでもあるかのようにピッタリ・キッカリそれが行われているように見えるのだ。わたしがカップをテーブルに直に置くとコースターの上に置き直されたりする。あるべき物があるべき所にないことは許されないのだそうで彼女は従うのみだということ。また太ってしまったら離婚されそうなどとも言ってタブレットのようなものも飲んでいた。彼女はとにかくリッチ・ガイが好きらしいのでそれもこれもきっと幸せなのに違いない。

ワインを頂いてぐったりしてしまったところでスペア・ルームに泊めてもらうことにした。心地良いベッドに入って、これといってリッチではなかったが、自由奔放を黙認してくれた過去のボーイフレンド達を少し懐かしく思った。


Michelina |MAIL