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二週間お世話になったケンウィックのケビンの家からシティへ引越すことになった。朝早くケビンの友達のカイルが手伝いにやってきてくれた。なぜケビンではなくその友達が??という感じだけれど、単純にカイルはわたしが大好きなのだ。付き合いたいと言われているけれど、若くて純真な彼を傷つけずに断るにはどうしたらいいのだろうと悩んで、あやふやなままでいる。
引越しは簡単。一、二週間だけステイするつもりできたのだからスーツケースひとつしかない。カイルとランチを摂る間にも彼のアプローチは続く。送ってもらったお礼だと会計はわたしがさっさと済ませてしまうと、いいんだ、僕が払うなどと頑固に言い張った挙句に"I can take care of you"などと言われてしまった。22歳の学生が? 経済力ないじゃん、と一瞬思ったが、学生でも女性一人くらい養えてしまうほど暮らしがイージーなのがパースだ。不可能ではないな。しかし今日こそきちんと断ろうと切り出した。落胆の表情を見せたもののまだチャンスはあると思っているようだ。困ったものだ。
部屋に戻ってスーツケースを広げたものの面倒になってしまって、すぐ近くに住んでいる友達のマークに電話をかけると、ちょうど夕飯を作ってるから食べにおいでと言ってくれた。一年ぶりの再会をし、近況をわーーーっと話すと、フランスで出会ったって言われたらロマンティックな感じだけど、フランスで別れたって、、、、と笑われた。過剰に親身になってくれるわけでもなく、かといって軽薄に聞き流すわけではない、いつもただ穏やかに話を聞いてくれる彼の空気は居心地がいい。みんなでゴロゴロと寝転んでDVDを観て、起き上がっては甘いコーヒーを飲んで、チョコレートやケーキをつまんで夜が更けていった。