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| 2006年03月10日(金) |
あっさり、すっかり。。。 |
笑わないでください。泣き疲れてそのまま寝て、起きてみたらすっかり立ち直ってしまってすごく元気です。別れには「別れの予感」というものがあるでしょう、普通は。それがわたしには全く逆、スタートとすら感じていたのだから驚くばかりでした。人間、あまりにも大きなショックを受けてしまうと逆に全てどうでもよくなってしまうものなのですね(笑)。昨日は未来のヴィジョンがまっさらだと言ったけれど、冷静になってみれば幸か不幸か、いやでずっと逃げてきたけれど、いつか1年くらい日本に腰を落ち着けてやらなければと思っていたことがある。とりあえずそれを片付けよう。
夜にトラムに乗って先日見つけた小さなベジタリアン・カフェに行った。金曜の夜とは思えない静かな空間で、頬のこけた神経質そうな表情の人々がもそもそと食事をしている。マーティンはやばいところに足を踏みいれてしまったとおどおどして、自分も頬のこけた表情を作ってわたしを笑わせる。するとまた彼らが神経質そうに眉をひそめてわたしを見るというちょっと不気味な空気が流れていた。健康的に丸いベジタリアンのわたし達はかなり浮いていた。ともあれ店員はノーマルで食事はなかなか美味しかった。
寒さに凍えながら帰りのトラムを待っていると、黒人女性が寄ってきて「ねぇ、よかったらわたしのコート着ない?あなた本当に寒そうよ」と言ってくれた。つい日本人の遠慮癖で丁重に断ってしまったけれど有り難かった。昨日はもう二度とここにはこないなんて思ったけど、思い直した。友達とあかの他人の境目のあまいこの町の雰囲気が大好きです。