My life as a cat
My life as a cat
DiaryINDEXpastwill


2005年11月10日(木) 生命の力強さ

親戚の家に生れた女の子は3才で白血病が発覚。もう1年の命だろうと告げられてから奇跡的に4年生きた。彼女にとってのその4年は想像を絶する苦しみと痛みと、そして希望に満ちていた。わたしが20年以上経った今でもキープしてある彼女が病室でせっせと書いた手紙には絶望の色などひとつもなく希望ばかりが詰っていた。最後に喋った時はもう天使の白い肌は黒い悪魔に侵されていて可愛らしい巻き毛はすっかり抜け落ちていた。それでもそれから数日後に受け取った最後の短い手紙には依然希望が詰っていた。「治ったらおばあちゃんちに行こうね」と書いてある。わたしと行く場所はおばあちゃんちと決まっていたからだ。

医者は彼女の生命力の強さがここまで彼女の生命を引き伸ばすことができた一番の理由だろうと言った。

本田美奈子さんの死、ヨルダンのホテルのテロ、福井の古い火葬場で発見された老夫婦の白骨死体、、、、ここ数日は命の儚さを思って胸を締め付けられていた。生命など意図も簡単に断ち切られることが出来てしまう。

けれど今日、信号待ちで止まっていると痩せた小さな体のシマ柄の猫が激しくビッコをひいてそれでも何かに向かって一目散に歩いているのを見かけた。一歩歩くごとに今にも横にコテっと倒れてしまいそう。それでも夢中で歩いていた。その姿に小さかった親戚の女の子を重ね合わせて、生命の儚さに対する哀しみよりも生命の力強さに希望をもらった。


Michelina |MAIL