My life as a cat
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2004年09月27日(月) 沖縄の旅のみちづれ

木曜の午後に羽田を発ち、夕方に東南アジアのような熱と湿度に満ちた那覇空港に到着。1時間に1本しかこないバスにやっとのことで乗り込み街中へ向かう。沖縄=サトウキビ畑=海というだけのイメージでやってきたわたしは那覇市の予想外に多い交通量や都会さ加減に驚いた。トロトロと進むバスが国際通りを抜けたところで下車し、安宿に荷物を下ろし、夕飯を食べに国際通りを歩いた。スターバックスコーヒーに三越、ドトール、ファミリーマート、ダイエー、マックスバリュ、なんでもある。そしてここは南国、どこの店も夜遅くまで営業しているし、人気もなくならない。さて何を食べようか。沖縄の郷土料理といえば豚肉が入るものが多い。とりあえずは適当な食堂に入り、肉抜きの豆腐チャンプルとジーマーミー豆腐(ピーナッツ豆腐)をオーダーした。チャンプルは暑い地の味付けらしくちゃんと塩分が控えめだった。

二日目、遅めに起きてふらふらとランチを摂りに国際通りに向かって歩いていたら突然のスコールに見舞われてシャワーを浴びたようにびしょ濡れになってしまった。とりあえずスターバックスに駆け込み熱いコーヒーとシナモンロールを摂りながらわたしの服が乾くのと雨がやむのを待った。スコールの後の晴天で空気が一層蒸している。通りでバスを拾って首里城へ向かった。暑さと湿気に強いわたしでも倒れてしまいそうな空気が立ち込めていた。意識朦朧としながら石畳を歩き、那覇市を一望した。向こうのほうに海が見えたのでもう歩きの観光はやめて泳ぎに行こうと投げやりな気持ちで踵を返した。宿に戻って自転車を借りて、一番近い人口ビーチへ行った。えっ。。。なんだここ? 水は確かにきれいだけれど、頭上はハイウェイだし、ビーチの前には3,4軒ラブホテルが並んでるし、沖縄気分というより東京湾気分。。。などと思いながら2時間くらい無心に泳いでいたらすごくお腹が空いた。宿に戻って屋上へ夕焼けを見にでると同じ宿に泊まっている男の子もビールを飲みながら寝転がっていたので東京の忙しさにいまいち着いていけない者同士だらだらと会話した。

三日目、また朝からどしゃ降りの雨。宿を移動するのでちょっと重いリュックを背負って徒歩で国際通りからちょっと小さな路地に入ったところにある宿に着いた。この宿も古びた安宿だけれど「おばあちゃんの家」のような懐かしい匂いのするところで気に入った。台風が近づいているというのでこの宿に宿泊している人達はみんな縁側や卓袱台の周りでごろごろとしていた。北のほうのビーチへ足を延ばしてみようか思っていたのだけれど、宿のオーナーに台風が近づいてるからビーチ閉鎖してるのでは?と言われ、自転車で行って閉鎖ならすぐに帰ってくることができる昨日と同じビーチを薦められた。行ってみると明日の台風に備えて閉鎖していた。仕方なく自転車に乗って宿に戻り、縁側で庭のバナナの木を眺めながらごろごろした。夕方になったら宿に人が沢山集まってきて卓袱台を囲んでみんなゴロゴロしていた。ギターを弾く人、歌う人、テレビを見る人、マンガを読む人、パソコンする人、酒を飲む人。。。のんびり屋さんな人ばかりで妙にこの空気が心地よかった。この夜にはもう雨足が激しくなり台風慣れしていない関東育ちのわたしは夜中に何度も目をさました。

四日目、沖縄を通る台風は長居するらしい。今日も朝から宿の人達は居間でだらだら、ごろごろ。雨も激しく降ったり、止んだりを繰り返す。雨が止む時を見計らってダイエーへ行って食料調達。コーヒーを飲んで、おかきを齧りながらこんな日は読書が捗る。こんなこともあろうかと小説を沢山持ってきていたのでよかった。南部の戦跡や北部のビーチも楽しみにしてきたけれど、まぁこんなふうにだらだらの旅行も悪くない。旅の目的はリラックスすることや日常とは違う空気や人に触れたりすること。この宿にステイしているのは一人でふらふらとやってきた人ばかり。愛媛の市役所の公務員、レコード会社で音の研究をしている人、半導体の研究開発をしている人、都内で美容師をしている人、大学生、都内で突然仕事を辞めてここに来たまま居ついてしまった元サラリーマン、幼稚園の保母、普段の生活ではなかなか知り合う機会のないタイプの人達と話すのは面白い。沖縄最後の夜は泡盛という強い酒をロックでちびちび飲みながら、案外マジメな議題について面白おかしくそして深く語り合いながら更けていった。旅の途中の一期一会はわたしの人生の大きな道しるべになることが多い。

昼間に那覇を発つこの日に限って朝から晴天。この宿に居ついてしまった隣の民家の白い犬(めちゃくちゃ可愛い)もお別れの挨拶をするようにちゃんと朝にシッポを降ってやってきた。深酒に朝まで付き合ってくれた人達との別れが淋しかった。「じゃーまたね」と言ったら、みんなが「行ってらっしゃ〜い」と見送ってくれたので、またここに帰ってくるような気分になった(いや、実際帰ってくる人が多いようなのだ)。


縁側で昼寝をするのが好きな隣家の犬








Michelina |MAIL