気がつきゃライブの時間だぜ
indexrewff


2008年09月17日(水)   ◎団子フェスティバル後編@八王子ヨーロビル

 四星球をこの前見たのは モンバス。
 マッチボックスで てきぱき用意をしている四星球をみていると
 予約メールの返信に
 「これからはホームのライブハウスで
  またライブをしていきます」
 と書かれていたのを思い出した。

 地に足のしっかりついたバンドやなあ。
 大きなお祭りの後も浮かれまくることなく
 自分たちを取り囲む状況をしっかりと把握し、
 自分たちが今すべきことに対して
 地道に 前向きに 懸命に 取り組んでいる。

 いや―、頭が下がるわ・・・・。
 若いのにえらいなあ。
 きっとほんとに素晴らしい人たちが
 このバンドを支えてて
 そのことを彼らもちゃんとわかっているのだろう。

 そして 自分たちを真に支えてくれる人と そうでない人を
 きちんと見極めて
 大切にすべきものをちゃんと大切にしてるんだろう。

 まったくすごいや・・・・・。

 そういう純粋なバンドは そりゃ数々あろうけど
 そこを商業に結びつけるときに
 大切にするべきものを見失うことは多いと思う。
 しかし、四星球はそこんことのバランスを
 ほんとにうまく取っているような気がする。

 無駄なところは逆らわず
 ここぞというときは反逆する。

 それはやっぱりバンドがなにより大切やからやろな。


 ドラゴンボールが流れてきた。
 虚無な表情で踊る3人は 何回見てもおかしい。
 今日のフリのネタは

 「ライブハウス初心者はいないですかー?」
 「ここにおるよ〜。」

 声のする方を振り返ると
 でっかいわかばマークをサンドイッチマンのように身につけ
 頭にもわかばマークをつけたやすおくんが立ってた。
 わろた。
 
 「初心者やけど歌っていいですか〜!」
 「いぇー!!」

 の中、ステージに向かうんやけど
 でっかいわかばが大変迷惑なことになってた。


 一曲目は 「クラーク博士と僕」。
 とたんに身体の血が湧き上がる。

 八王寺いぇ―い!!

 いきなり 燕尾服のもーりーが飛んできた。
 なんかもみくちゃになって 
 肩車されて大喜びで笑ってる。
 やっぱおかしい・・・・


 次の 「吉野川同盟」 の 「ボケて・・・」 では
 ギターを預けたまさやんが客にダイブ!
 ダイブというよりは 倒れ込みみたいな感じやったかな。


 それから 「潮騒ぎ」。
 やすおくんが降りてきて
 「パイナツプル」 とか 一緒にやった。


 ライブ告知のときには

 「僕らのスケジュールは これで確認してください。」 と 『明星』。
 「これにも載っています。」 と 『アニメイト』。

 「うわ、ワタフラや。」 て思わず言ってしまった。


 「次のライブは アニメイト八王子店。」

 うっわ、シャレならんで。


 「コンプレックス」 のときに
 「せえへん人はこうなりますよ。」 とゾンビの手を出した。
 「遊麗!!」 と非常にテンション高く盛り上がってしまった。

 C&Rは 「女の人は?」 「美しい。」 

 これは、 
 マイクを 「TUBAKI」 で洗った、日本の女は美しい、
 みたいなフリがあったんやけど
 もしかしたら
 「日本の女は?」 「美しい」 やったかな。
 やすおくんは 自分で
 「きっかわ!」 「美しい」 と間違えていた。


 とにかく 暑かった。
 マイク持ってるやすおくんのひじのところから
 汗がポタポタ落ちていた。
 メンバーもやすおくんも はあはあ言うてる。

 そこでいっつも思うんやけど
 宮本さんは 狭いライブハウスでやっても
 こんな ハアハアゼイゼイには絶対ならない。
 肩で息するところは見たことがない。
 なんでやろ。
 今時の若い人は体力がない、と言ってしまえばそれまでやけど
 そうやなくて 呼吸法かな、とふと思った。
 合唱団仕込みの本格的な複式呼吸が
 無駄に体力を消費せんのかもしれへん。
 いやわからないですけどね。


 「暑い人にはこうしてあげます。」 と扇風機ネタ。
 それに 「すずしい・・・・」 って
 気持ちよさそうにしているまさやんがかわいかった。


 魔法のつえもあった。
 「コンプレックス」 の時やったかな、
 「しない人には魔法をかけます」 とか言って
 めっちゃかわいいバトンやった。
 これは
 「あと2曲です。」 「え―。」 とお客さんが言ったあとに

 「今の『え―』は、もっとしてほしい、って言うのと
  まだ2曲もやんの、の両方の人がいると思います。」 って言って

 「そんな人がいなくなりなすように。」 って
 また バトンを振ってた。
 ちょっと胸がきゅ・・・となった。


 寛之も出てたな。 「ひろたゆきのぶ」 の略とか。


 そうや、まさやんとやすおくんの浜辺の追いかけっこもあった。
 5時間後もまだ 
 「まてよ〜」 「あははは」 みたいに走ってて(フルマラソンかよ)、
 12時間後には すりこぎの木刀で
 武蔵と小次郎みたいな決闘になってて ツボに入った。
 寛之も そのすりき持っとったな。


 ラストは 「明日までkm」。 久しぶりやった。
 「フェンス越しの月」 のところ
 いつもその詩情に感嘆する。


 最後、やすおくんがメンバー紹介しながら帰っていくけど
 まさやんだけ紹介してもらえなくて
 お客さんも 「だれ?」 とかって言い出して

 「ぼく、四星球のギターやってるんですけど
  なかなかうまくならなくて 部屋で毎日練習してるんです。
  そしたら四星球で一番ギターがうまくなりました。」

 というネタフリがあるねんけど
 それを聞くたび ちょっと本気になって
 「そうか、その謙虚な努力が あの素敵なギターに結びつくのか。
  いやいや、まさやんのギター、
  めっちゃうまいで、ほんまにうまいで。」
 と、言いたくなるわたしです。
 全くイタい。

 で、そのあと、まさやんが例のシャンソンを弾き始めると
 貴婦人たちが登場し、
 なぜかカズくんも登場し、それで終わりになった。




 次は パパビートへ トモフさんを見に行く予定だったので
 大急ぎでマッチボックスを出た。
 しかし、したのフロアは 汗でびしょびしょにぬれていた。
 すべらないように・・・・。
 滑るのもいややけど、この上にこけるのは もっといやや。


 無事パパビートへ。
 ここはカフェになっていて ステージが作られている。
 トモフさんはスタンバイ中。
 PAさんとなかなか意思疎通できなくて じれ気味だ。
 でもそれで
 怒ったり、さげすんだり、投げやりになったりするのではなく
 ちゃんとライブハウス側の事情をとらえ、
 それでいて最大限自分の意思を伝えようとする姿に
 「これぞ大人」 を感じた。

 それもなんちゅーか、お茶目な大人。 純な大人。
 もしかして イコールじいちゃん? そうなの?

 トモフさんの歌はすきだ。
 かわいいと思う。
 この人のかわいらしさが 大人な音楽に溶け込んでいる。
 どんとさんのような熱情は感じられないけど
 その分、大上段に構えるのでなく
 すぐかたわらにあって
 ほしい時にさっと手の届く、そんな感じのする音楽だと思った。
 こういう音楽って 自分の中に持っておきたいと思った。

 途中、なんかの歌の時、
 「照明暗くできる?」 みたいな要求をしたけど
 なんの変化も起こらず、
 「反応がない〜〜〜〜〜〜。」 って
 だだっこみたいに言ってたのが ほんとにかわいかった。



 このあと、カレーを食べる。
 それから リップスへ。 ニートビーツを聞きに行く。

 ニートビーツは久し振りだ。
 ベースのロイヤルが代わったんだったな。
 と、おもってたら ドラムも代わってた。
 このメンバーで聴くのは初めてだ。

 襟元のつまったスーツで現れた4人。
 いつもながらにかっこいい。
 音楽が始まると さらにかっこいい。

 わたしなんざ どっちかと言うと
 こっちの年代の音楽に近いもんで
 いつもライブハウスで感じる、
 「年寄りの来るところやないでなあ」的後ろめたさはなく
 反対に 踊ってる若者たちに
 「おばちゃんらええ音楽聴いてたやろ―」 と言いたくなる。
 音楽のホーム感。
 それもあって よけいに心が躍ってくる。


 ニーチビーツはかっこいい。
 どんな狭い小さなライブハウスでやっても
 「きちんと」感があって
 この人ら もしかしてめっちゃ金持ち? とか思ってしまう、
 スター、アイドルの雰囲気を感じる。

 60年代ロックンロールは ある種アイドルやないとね。
 そういう雰囲気もちゃんと伝えてくれるから
 より一層かっこいい。


 で、PANさんのMCのおもしろいことも
 いつもとかわりなし。

 今日は演奏に合わせて左右にみんなで移動するダンスを
 「前後にしてみよか。」 とか言って 前後移動でやってた。

 「おまえら、思わず横の人みたやろ、ほんまにやってるか。」
 「いや、俺らもメンバー見てもうたわ、こいつやるかな、って。」

 おかしかった。

 また、「今日の俺のMCこれで終わり。」 って言ったら
 お客さんが 「え―。」 って言って

 「いっつも言うてるやろ、なに聞きに来てるねん!
  ほんで、おまえらな、ハードルあげんな。
  『今日のPANさんのネタ、昨日とおんなじでしたね』 とか、
  なに ハードルあげとんねん!」

 爆笑やった。

 笑ったり、踊ったり、最高に楽しんだニートビーツのライブだった。
 



 ここで わたしたちの団子フェスは終了。
 楽しかったけど 暑くて空気の薄いライブハウスから出て
 まずは 大きく深呼吸。

 外はかなりの雨が降ってた。
 リベンジ、果たした。
 大満足。
 さ、飲みに行こ。


 エイトプリンスは 雨に濡れた道が ぴかぴか光っていた。
 

 


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