今日は彼岸の中日。
　ライブ前にお墓参りに行ってきた。
　花を供えて、手を合わし、
　御先祖さまに家族の健康をお願いした。
　まさに魂花。　シウル・フラワー。

　それから　買い物があったので　難波のタワレコに行って
　ついでにSFUのニューアルバムを試聴した。
　うん、ごきげん。
　これから生でこれを聴くと思うと　うきうきする。
　CDはライブ会場で買おう。
　たぶんサインしてもらえるから。


　今日の会場はBIGCAT。
　ついこの前まで　クアトロとおもっていた。
　間違えんように行こうっと。

　中に入って先にドリンクとCDを買って
　ホールに行くと　まだ人はまばらである。
　前にここやった時　結構余裕あってんけど
　今日もそうかなあと思っていたが、
　5分くらい前になると
　やはりいつもの通り　わらわらと人がわいてきて
　かなりの入りになった

　前におった、のんきそうにしてたおにいちゃんも
　サウンドチェックが始まると
　首をコキコキと準備体操して
　「よっしゃ、いくで―」　という感じで
　前の方へ消えていった。

　
　ほぼ時間通り、SFU登場。
　一曲目は　いきなり　「神だのみ」。
　
　うっわ―、まって―。
　まだ心の準備してなかった―。

　前の方はすでに大騒ぎになってるけど
　ここらあたりはわりと静か。
　だからってなやねん。
　踊るからなっ！

　踊るのはええけど　ちょうど中川さんの位置に
　背の高い、微動だにしない男がおって
　中川さんが見え隠れする。
　じっとしてんねんやったら　横か後ろ行けよ！
　と、怒鳴りたくなるが
　そんなことで気分を凹ませるのもいやだったので
　もう　ええわい、と割り切って楽しむことにした。


　立て続けに数曲した後、
　「ソウル・フラワー・ユニオン！！」　と中川さんが言うと
　大歓声が上がった。
　中川さんがなんか言おうと思っても
　なかなか声がやまない。
　困ったような、うれしいような、
　なんかかわいい表情で　その歓声を聞いている中川さんだった。

　奥野さんが紹介される。

　「新しいCD出してね、レコ発、今日で2400発目。」


　し―･･････ん･･･


　さすがや、いきなりすべってる。


　それから、
　「蓄音器が発明されて100年、
　　やっと日本の音楽史上に輝く名盤が現れたね。」
　と、中川さんが新しいアルバムの紹介をした。
　「そのアルバム、こんなふうに始まるねん。」　と
　『月のファンファーレ』　が演奏された。
　

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