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| 2007年03月18日(日) | ◎四星球、MORITA＠神戸スタークラブ その�� |
なんか寒いですよね、お水取りが終わったというのに。
わたしは なんだかあと10％の体調が回復しなくて
ちょっとテンション低めに スタークラブへと向かいました。
向かう道もまた寒い。
途中であったかいお茶買って
からだをあっためてから スタークラブの戸を開けました。
そしたら そこにいたのは もーりー。
「こんばんは。」 と挨拶すると
もーりーも にこっと笑って
「あ、どうも。 こんばんは。」 と挨拶してくれました。
ステージ上のテンションの高い、
にっこにこ笑顔とはまたちがって
穏やかに笑ってくれるのが素敵でした。
中に入ると
ちょうど 2バンド目の THE春夏秋冬 がやっていました。
徳島のバンドで よく四星球と対バンやってるバンドですよね。
わたしは初めて聴くのですが、
とてもよかったです。
一途な演奏や歌が 胸に響きました。
今日は途中からしか聴けなかったけど
今度は ちゃんと聴いてみたいなと思いました。
あと、アイスラッガー、PEACE MAKER、というバンドが出ていました。
どちらも すごく前向きな感じがして楽しめました。
さて、次は四星球。
わたしたちは まさやんの方の前から2番目あたり。
ドラゴンボールが流れて ダンスが始まりました。
ほんま 何回見てもおもしろいな、このダンス。
U太くんのブリーフには
かなり大きめな字で 「たかた」 と書いてありました。
まさやんは ブリーフにサスペンダーしてました。
ブリーフにサスペンダーって
ちょっとツボに入ってしまいました。
ダンスが終わると まさやんがギターをかけながら
「おれな―！ 金曜日にな―！ 卒業してん！！」
うわ〜、卒業したんや！
ちょうど昨日
まさやんって確か今年卒業やんな、
もう卒業式あったんかな、って
思ってたとこだったんですよ。
そうか、そうか、卒業か。
ってことは まさやん 先生なんや。
ここにおる人、みんな先生なんやなあ。
なんかすごいなあ。
とかそんなこと思っていると
なんか知らんけど やたら叫んでるU太くん。
「うお―っ！」
「それでな 卒業したらしたいことあんねん。」
「おお―っ！」
「それはな････。」
「おうっ！！」
「うるさいわ！！」
みたいな。
で、まさやんのしたいことは ボクシング。
「ここをジムにするで。
ほんでコーチは誰やと思う？」
「誰や？」
「亀田四兄弟の･･･。」
「亀田三兄弟やろ。」
「いやいや、隠し子がおんねん。
亀田四兄弟の末っ子や。」
とか言うてるところへ やすおくん登場！
筋肉モリモリの全身タイツにトランクス、
剃りこみパンチパーマにサングラスの
「亀田かめおです。」
それで 「ワンツー」 とかするねんけど
まあ、見事に誰もしません。
防御もやってたけど これも誰もしません。
「誰もしてへんやん！！」
って 大声で叫ぶやすおくんに爆笑でした。
それで 1曲目は 「クラーク博士と僕」。
知らんまにすっかり覚えてしもたわ、この歌。
そりゃ あんだけ繰り返して聴いてたら
覚えるのは当たり前やわなあ。
今日のまさやんは スタクラの一番後ろまで下がって
連続バク転。
ちょっと軌道がずれて お客さんの中に突っ込んでたけど
あのスペースで バク転しようとするのがすごいなあ。
でもね、この前の姫路のゴミ箱ダイビングの時といい、
身体はった芸の前は
まさやん ものすごく真剣な表情をするんですよ。
はっきり言うて ライブ中、
あんな真剣な表情するのは このときだけやと思います。
それから やすおくんが降りてきてフラフープ。
････と思ったら フラフープないやん！
ええええ、どうするの？
「フラフープない！ フラフープ〜！！」
って叫ぶやすおくんのところに
楽屋から飛び出してきた 黒の全身タイツの子が
フラフープを 渡していました。
うっわ、ネタやったんや！
でも あの黒いのん だれ？
たけちゃんやったん？
それから 腰まわしに首まわし。
お客さんの首にもひっかけて
ふたりで回そうとしてました。
それから フラフープの前やったっけ、
ガーベラの花くわえて
女の子の前に来て
その花を差し出すのですが
女の子がそれを取ろうとすると
さっと引っ込めるんですよ。
せやけど あのガーベラ、
姫路でもあれやったような気がする。
しかもあの時より しなびてるような････。
もしかして おんなじの使ってる？
ガーベラって結構高いもんね。
そうそう、フラフープの方は
いつものように ジャンプもやってました。
それで ステージにもどってきて
前の方に友だちのこどもがいたんですが、
その子に向かって
「おにいちゃんのファースナー あけてくれる？」
って言いながら 降りてきました。
その子は 「え････。」 って感じで困ってたんですが、
ようやく 少し下げてあげて
そしたら やすおくんは その子を抱き上げ、
さらっていこうとしました。
エビゾリになる彼。
やすおくんは 笑いながら放していました。
この様子を まあ、わたしはすっごく近くで見てたわけなんですが、
やすおくんが こどもに話しかけたりする時に
子供に向ける目が ほんとにやさしいんですよ。
なんとも言えず やさしい目で見ています。
その目を見るたび、
わたしは 悲しいようなせつないような
すごく胸に染みるような気持ちになります。
この人はこどもがすきとか どうとか
そんなものは越えていて
こどもの中に なにか、
自分の心にある大切なものと通じるような、
うまくいえませんが、
そういうもの見るのではないか、と思います。
わたしは あのやすおくんの目が
いつもいつも忘れられません。
やすおくんのその心の中にあるものを
いつまでもなくさないでいてほしいと思います。
で、ファースナーを少し下げた状態でステージに戻り
「晩酌」 うたったわけなんですが、
歌の途中で そのムキムキ全身タイツを脱ごうとするのが
ファースナの下げ方が中途半端だったため
手が届かなくて なかなか脱げなくて
「ずっとこのままかい。」
なんて笑ってました。
3曲目は 「女狐こんこんコンプレックス」 でした。
C＆Rは
「GOINGKOBE！」 「出さしたって！」
あ〜、これは わたしも心をこめて レスポンスする！
出さしたって！！
ほんで 後ろの方に
黒髪にスーツのホストみたいな店長がいたので
「店長のお尻むけて言うたらあかんやろ。
手も指差しやなくて これ （手のひらを上にむけて『どうぞ』のしぐさ） な。」
「5/27！ レコ発でちょうどええねん！
日にちも空けた〜るっちゅうねん！！」
と ちから入ってました。
わたしも ちから入るわ〜！
店長は 斜めに構えてかっこつけた表情してたけど
ほんま 頼みます！
出さしたって〜！！
やすおくんは 言うだけいうと
「あかんかっても それはそれでしかたないですから
末永くおつきあい願います。」
とか言うてました。
それで 次の曲が 「潮騒ぎ」。
やすおくんは 歌いながら
ステージの左の上の方についている扇風機のひもを引っ張ったんですが、
扇風機は動かず。
「え？」 みたいな顔していました。
わたしも え、壊れてるんかい、って思いました。
で、U太くんが歌うとき、
マイクがマイクスタンドから べろ〜んって垂れ下がってて
U太くんは かがんで
垂れ下がってるマイクに歌っていました。
こんなん 見たことある。
「珍奇男」 で 座ってた椅子倒してしもた宮本さんが
椅子の高さに調節してあるマイクに 中腰で歌ってた。
ま、あれはネタちゃうかって ハプニングやけど。
まさやんは マイクスタンドに背をむけて立ち
イナバウアー状態になって 歌ってた。
ほんま 身体はるわ、この子。
やすおくんは ブリーフを次々にずらしていって
最後までいくと またそれをはいていました。
友人の下の子は あとから
「おにいちゃん パンツ脱いでた。」
と言っていました。
それと このへんやったか、その前の曲やったか忘れましたが、
ムキムキ全身タイツに 赤いパンツが描いてあるんですけど
それを脱ごうとしていました。
いや、描いてあるパンツやから
もちろん 脱げません。
わたしは ほんまにタイツの上に
赤いパンツはいてるんかと思って
あれ脱いだら 何でてくるんやろ、って
ちょっと ビビっていました。
それから 「青空教室」 を歌いました。
この歌を歌う前に
「バンドマンというのは悲しいもので
そのときすきな子がいて 歌を作って
もうなんとも思わなくなってしまったとしても
お客さんから要望があれば 歌うことになるんですよね。
その時は悲しい気持ちやっても
今は 楽しく歌おうと思っています。」
と言っていました。
なんやろ、正直な子やね。
やすおくんにとって 歌は作ったらそれでおしまい、とかじゃなくて
すごい現在進行形なもんなんやなあ、て思いました。
もしかしたら そういう歌への姿勢が
心を打つのかもしれませんね。
それから
「CDが出たら CDの中の歌をたくさんやるようになるので
昔の歌はあまり出来なくなるから。」
みたいなことも言っていました。
歌は CDで聴く歌詞の前に
聴いたことのない歌詞がついていました。
このあとくらいにCDの発売のMCがありましたかね？
U太くんが物販のことや CD発売のことを言ってると
やすおくんが 「あ―あ―。」 とか言って
「MCのBGMや。」
「そんなんいらんわ！」
そやのに またU太くんがしゃべろうとすると
今度は 「う―う―。」 とか言うて
「バラードでやってみた。」
なんかしとかな 気ぃすまん、って感じでおかしかったです。
それで 「幸せならClap Your Hands」。
これは久しぶりに聴く気がします。
確か 鳴門教育大の文化祭に行ったときに聴きました。
マイクをお客さんのいるところに持ってきて 歌っていました。
今日も マイクをスタンドごと持って降りてきて
歌っていました。
わたしは やすおくんの背中越しに横顔を見ながら聴いていたのですが
なんかね、歌詞がものすごく 心に染みました。
特に
『無数の願い事を盗んだ流れ星は
その重みに耐えかねて消え
君にも朝が来て』
のところ、
後ろからは U太くんとまさやんのコーラスが聞こえ、
やすおくんの声と重なって
それでまた すごくすきな歌詞なもので
なんだか 胸がいっぱいになりました。
そうそう、マイク持って降りてきた時、
手にコート持ってる人には
「置く！」 とか言って 手拍子を要求してました。
言われてた人は 確か対バンのバンドマンだったと思います。
で、最後、結構歌い上げる感じで
「もうライブ終わるみたいな雰囲気 作るな――！」
って叫んでました。
最後の歌は 「我ら吉野川同盟」 と言う歌でした。
歌を聴いているうちに
この前 徳島に行ったときに
眉山から見た吉野川を思い出しました。
吉野川は 町の向こうにゆったりと横たわり
人のいろいろな思いを 全部その流れにたゆたわせ
少し霞むように きらきらと光っていました。
その景色を見たときに わたしは
徳島っていいところだなあ、と思いました。
この歌を聴きながら
ああ、四星球の思いも
あの吉野川にながれてるんだなあ、と感じました。
そんなことを思いながら聴いていると
『川恋し』 というような歌詞が聞こえてきて
なんだか じんときてしまいました。
後半あたり、
U太くんとまさやんが敬礼して
やすおくんが セリフかラップみたいなん言うところがありましたが、
やすおくん 言い始めたかと思うと
てっちゃんの方を振り返り
「速いわ！」
って。
あ、ごめんごめん、みたいな感じで やりなおし。
今度は めっちゃ遅いドラムで
「遅いわ！」
でも その遅いドラムに合わせてギターを弾くまさやんに
「なんかかっこええな。」
「うん、遅いのかっこええやろ。」
どこまでネタやら････。
あ、ゴムパッチンがあった。
まさやんのサスペンダーをまさやんがくわえて
やすおくんがどんどんのばしていって
うわ、目の前でこれ見るんかい、と思っていたら
やすおくんが サスペンダーをはなさずに
そっと置きました。
ちょっとほっとしたわたしですが、
まさやんは な〜んや、みたいな顔してました。
ええ芸人になるで、ほんま。
それで これは歌の前やったかもしれませんが
スタークラブのランキングの1位の上に
『優勝 四星球』
って 自前で用意した紙を貼るつもりやったらしいですけど
その紙が どこいったかわからなくなったそうで
やっとみつけたんやけど
「また今度やります。
その時は初めて見たみたいな顔して笑ってください。」
って言うてました。
また、バツマークのついたマスクも出してきて
なんのネタやったか 忘れたけど
これも使うつもりやった、って言うてました。
「せやけど このマスクしたら
みんなしゃべれへんようになるって おもしろいね。
バツついてるだけやのに。」
って。
あ〜、ほんまやなあ。
前回の姫路に比べると
時間も短かったし、曲も少なかったので
あっという間に終わってしまったような気がしたのですが、
ライブの直後よりも 次の日になってから
こう、なんか、
胸がぐぅってしめつけられるような、
どきどきするような、
苦しくなるような、
わくわくするような、
悲しくなるような、
なんともいえない気持ちになりました。
これは ほんとに思春期のころの思いに似てる。
フラカンの歌は 思春期のころを思い出すのですが
四星球のライブは 思春期にもどってしまうような
そんな気がします。
でもそれが 四星球の場合、
感傷とかそういうのではなく
そことつながりながら
自分たちの今をしっかりと見つめ、
未知なる希望に向かっている。
わたしが音楽という表現方法に
一番価値を見出すのは
まさにそういう姿勢であるように思います。
音楽を求める中で 出会うことの出来た
四星球、というバンド。
たいせつに たいせつに
いつまでも聴きつづけたい、と思っています。
（MORITAに続く）
