気がつきゃライブの時間だぜ
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| 2006年11月26日(日) |
◎セックスマシーン@神戸スタークラブ |
いっときますが、 これは感動のレポです。
まさか セクマシのレポで このような感動大作レポを書くことがあろうとは 思いもよりませんでした。
しかし みなさん、 これはまぎれもなく 感動を綴ったレポなのです!!
ま、そんなところで始めます。
11/24、セクマシのHPをチェックしていて で〜らいことを知りました。
もーりーが 足を骨折?!
な、なんでや、 なにしてたんや。
・・・・たぶん、酔っ払ってこけた、とか?
いや、そんなことはどうでもええわいな、 問題は症状や。
「ライブはやります」 って書いてあるけど 画像は 思いっきりギブスしてるやん。
どうやって動くん? どうやって歌うん?
ほんまに 大丈夫なんやろか・・・・。
そんな思いを抱えながらも そぼふる雨の中、スタークラブへ。
今日は 中部TRACK というバンドのレコ発なんだそうですが メルマガによると セクマシがトリらしいです。
他にも5つくらいバンドが出たのですけど、 以前に見たことのある ミニスカボックスというバンド以外は ちょっと覚えてません。
このバンドは 女の子のホーンが なかなかかっこいいなと思いました。
女の子のドラムと 女の子のホーンって だいたい かっこいいですよね。
それから バンド名を言わなかったので
(どんなバンドや)
なんちゅーバンドかわからないですけど 黒いシャツを着て歌ってたボーカルさんのバンド、 ちょっと気に入りました。
歌も好み系やったし、 なんと言っても この人、 シャツのボタンかけちがえてて 裾の長さがちがってました。
おもろいやないの。
それに 黒シャツが宮本テイストで わたしは あれはエレカシグッズではないかとふんでいるのですが・・。
中部TRACKは とってもすてきでした。 初めて見たのですが、 すぐに気に入りました。
ボーカルの方が なかなかの男前ですよね。
歌ってる様子を見ながら キングコングのにしのっちと the Miceteethの次松くんと 合わせたみたいな感じやなと思いました。
いや、しかしやな、 このふたり ほとんど共通点ないやんな。
合わせようってのが無理って気もしますけど なんか そんなふうに思いました。
ぜひもう一度 見てみたいバンドです。
そして いよいよ、セックスマシーンです。
しゃとざはー! で 登場してきたもーりーは 松葉杖を 高くかかげ、 すぐにそれを捨てて ケンケンでお立ち台のところまで。
そして ギブスの足をお立ち台にかけて いつもの姿勢を取りました。
ええええ?!
ええんかい?
うちのクラスの骨折した子、 なるべく足を使わないように、って お医者さんから指示があったのに、
だ、だ、だ、大丈夫なんか?
と、思ってるうちに 最初のC&Rです。
「おれ・・・ 骨折してるんだぜ―――っ!!!!」
いぇ―い!! って 大盛り上がりのお客さん。
「骨折―!」 「いぇ―い!」
・・・て、言うてる場合か。
と、思いつつ 声を限りにレスポンスするわたしでありました。
森田くんは 前グループと後ろグループの間にある 微妙な空間を指さして
「この空間がきらいだ! 前、来る! 前の人押してもいいから!」
互いに躊躇しあい、なかなか動かないのを見ると
「骨折してるんだぜ――っ!!」 「いぇ―い!!」
そしたら 何人かの人が前へつめて来ました。
あ―、骨折もちょっとは利用できるんや―。
「骨折してるってブログに書いたら ウソつけ、どこから画像もってきた、 ってメールが何通か来たが、 なんと!」
「ライブハウスの店員も ここに来るまで 信じてなかった――っ!!!」
よっぽど信用ないんか、この人。
なんかそんなことを言いながら 「セットリストは・・・。」
と振り向くと セットリストを書いた紙は ドラムの前にありました。
思わず 「とおい―――っ!!」 と絶叫。
うん、ここで見てても ありゃ 今の森田くんには遠いで、って思いました。
で、一曲目は 「サルでもわかるラブソング」 です。
だいたい歌うときは お立ち台のところに骨折したほうの足をかけ その姿勢で 左右に移動、 足を下ろしたときは 片足でぴょんぴょん飛ぶ、みたいな そんな感じでした。
それで 膝のところは 透明のテープが貼ってあって かなり 痛々しげな擦り傷です。
で、テープには 「→ ←」 な矢印が書いてあって たぶん 傷の場所を示すもんなんでしょうね。
それを見ると なんか生々しくて ほんまにええんかいな、こんなことしてて、と 思ってしまうのですけど、
でも 「おれ―! おまえ―! すき―!」 と いつもながらのハイテンションの絶叫を聴くと つい そんなことは忘れて 一緒に 叫んでしまうのです。
あとから思いましたが、 お客さんに 「大丈夫かな」 とか そういうことを思わせず、 ハイテンションに巻き込んでいくっていうのは すごいことだと思います。
だって 目の前の本人、ギブスしてるんですよ。 もう 視覚的に 「この人は骨折をおして がんばってる」 って 思って当然じゃないですか。
そして そこには 「大丈夫かな」 とか 「大変やな」 とか そりゃ すきで見に来てるんですから 絶対思ってしまうでしょ。
そしたら それはそれなりに テンションが下がる、っていうのは 表現がちがうかもしれませんが やっぱり しんみりモードになってあたりまえだと思うのです。
ところが そうじゃないんですよね。
「大丈夫かな」 「大変やな」 って思いつつも 頭の中は 常にハイテンション。
しっかり この骨折したての気の毒な人のペースに 掴みまくられてる。
これは 森田くん本人のすごい心意気であったと思います。
骨折をおして ライブをしているというだけじゃない。
お客さんにいつもどおり楽しんでもらうために ほんとだったら 何割か割り引かれて当然のテンションを 気迫で 何割増しに保っているわけですよ。
これが感動でなくて なんだというのでしょう。
ここは 小さなライブハウスかもしれないです。 集まってくるお客さんだって そんなに多くはないです。
だけど その世界を大切にして ここまでの心意気を見せてくれるなんて もう ちょっと これは感動ですよ。
・・・って ほんまに あとでそう思ったわけで この時点では 一緒になって
「おれ―! おまえ―! すき―!」
て、大喜びで叫んでたんですけどね。
2曲目の 「ネクラ」 の後、 「骨折の歌」 がありました。
♪ バイクはあぶないって聞いていたが ほんとにあぶなかった〜
みたいな歌でした。
ああ、バイクなんか・・・。 大怪我せんでよかったなあ・・。
「報われないぜ」 「いい人どまり」 と続いて 「Jフォン」 を歌う前に
「昔 つきあっていた子と別れる時に 『元気でいてね』 と約束したのに おれ 約束やぶっちゃったぁ――!!」
「怪我しちゃったよ――!!」
って 言ってました。
そして たぶん久々に間奏のところで
「悲しくない! 悲しくない!!」
って 言ってました。
それからね、コンビニの戸が開けられないから バリアフリーにしてほしい、って。
なるほどね。 怪我してみて わかることですよね。
そして ライブハウスの戸も開けられなかったらしい。 松葉杖持って 頭で開けたとか。
なんかちょっとかわいいかも。
「伝えたいことがないんだ」 の前には また例の玉砕話があって
「別れた彼女は 友人の友人だから 近況は入ってくる。 ずいぶん やせてたらしいが もうもちなおして・・・
彼氏と仲良くやってんだって!!」
そうですよね、 自分が怪我したり 病気したりすると こんなとこあたり 弱気になっちゃいますよね。
それで 東京まで会いに行ったけど ふられた話のあと、
「帰りに車運転してね、 朝焼けがきれいだったんだけど もう そんなことも電話しちゃいけないんだって・・。 言いたいこと 全部言ってしまったら もうそれで あとは何もないんだって・・・。」
まあ、それはすごくよくわかる。
わたしもね、 だいすきだった人から だんだん連絡が遠のいてきて 頭の中じゃ もうあかんかな、ってわかっていながらも いや、いそがしいのかもしれない、 体調が悪いのかもしれない、とかって いろいろ考えたりして
町を歩くと あ、あれ、今度連絡があったら 一緒に食べたいな、とか ここ 連れていってもらおう、とか そんなこと思って 自分の気持ちをつなげてたけど
失恋が決定的になってしまうと そんなもの全部が 砕け散ってしまって なに見たって なに聞いたって つなげるものがなんにもなくなってしまったのを 感じたなあ。
でも わたしの場合は それでよかった。 全部 御和算で願いましては、になって かえってすっきり 自分の進む道を明確にできた。
女はそこが強いとこかもしれない。
男の人は ロマンチストやね。
最後は 「死んじゃって頂戴」 でした。
歌の前に
「両足でぴょんぴょん飛べる君たちにこう言おう!」
と言ってました。
ここらあたりでね、 ギブスの足を下につけて 移動するのに ほんとに おっとっとっと・・・って感じで 危なっかしげに スピーカーを支えにしたんですよ。
その時の表情は 確かにかなりきつそうだったです。
痛いんでしょうね。
また なんか脈絡なく 突然 「があぁぁぁぁ――っ!!!」 って 叫んでました。
かなりウケて 笑いまくってしまいましたけど あれも 痛くなってきて 気合入れたんかな、と 思いました。
実際、
「だんだん じんじんしてきている。 昨日もライブが終わると 痛くなった。」
って 言ってました。
そして 「ALWAYS」 やったわけですが、 そのあと アンコールがきました。
最後 かなり痛そうやったし、 アンコールはしてほしいけど もうしんどいかな、と思ってたら 森田くんのアナウンスで
「もっと! もっと!」
とあおっていましたので 一緒に 拍手をしました。
アンコールの最初の曲は
「カルシウムの歌」。
♪ カルシウムをいっぱい取って〜
みたいな即興曲でした。
それから またヤケクソ気味に があ―って テンションあげて マイクでギブスを がんがん叩いていました。
これも 笑った。
で、MC。
「がんばる」 ということについてだった思うのですが、
「世の中の敵は 『めんどうくさい』 だ。 思いついたら すぐにやることが大切だ。 でも そんな人ばかりじゃ 窮屈になってしまう。 疲れたときには 何もせずに おふとんで寝ることもいいと セクマシは思う。」
そして 「勇気100%」 を歌いました。
一生懸命書いたんですが、 感動 伝わりました?
だめ?
ほんとに わたしは感動したんですよ。
楽しいライブ、おもしろいライブ、 泣けたライブ、かっこよかったライブ、
今年もいろいろ行きましたけど、 一番に感動したのは このライブだったように思います。
最後にもーりーのことばを伝えときます。
「骨折はしないように。 痛いから。」
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