気がつきゃライブの時間だぜ
indexrewff


2006年11月11日(土)   ◎四星球@鳴門教育大学

 明け方、すごい雨音と雷で目が覚めました。
 天気予報では この雨は朝にはおさまるということでしたので
 「大丈夫、大丈夫。」
 と 自分に言い聞かせながら
 もう一度 眠りました。


 目が覚めると まだ雨は残っていましたが、
 嵐は去ったようです。

 少し肌寒い感じでしたけど、
 今日行くところは徳島。

 あったかいに決まってる。
 薄着でいこっと。


 ボンさんとの合流は 玉出でした。
 車に乗せてもらって 高速に上がって
 一路 徳島です。



 なんか 楽しいなあ。

 わたしって どこ行くのも
 ほとんど電車で
 車で行くのって 家族旅行くらいで
 友だちの車でどこかへ行くのって
 ほんと ないんですよ。

 だから なんかそれだけで わくわくしてしまいます。


 途中、ちょっと渋滞はあったけど
 パーキングエリアで 朝食を食べてからは
 スムーズに流れて
 1:00ごろには 鳴門ICに着きました。


 そこからは ちょっと道がわからなかったりしたんですが
 なんといっても 一番おかしかったのは

 『小鳴門大橋』。


 
 大きいんか 小さいんか どっちやねん!



 普通の民家の路地っぽいところなんかも通ったりしながら
 ようやく 鳴門教育大に到着しました。


 でもね、かなり小さな学校で
 入り口をさがして ぐるぐるさまよってる時には
 学園祭やってるんかいな、みたいな静けさで
 ライブ ほんまに今日やんね・・ って
 ちょお〜っと 不安になったくらいでした。


 中に入ってみたら
 ちゃんとステージも作ってあったし、
 模擬店も出ていました。


 なんか食べよか、と模擬店を見てまわると
 そうですね〜、
 5分くらいで 見終わってしまいました。


 とりあえず ごま団子と豚汁を食べたんですけど
 あと どうする?

 まだ ライブまで2時間くらいあるけど。

 全部食べ歩いても 時間あまるで・・・。



 と、ちょうどその時、
 ステージで 『鳴門国際フォーラム』 という催しが始まりました。

 いろんな国からの留学生のひとたちが
 日本の大学制度について 討論をするというものだったのですが、
 これは なかなか見ものでした。


 なにが見ものかというと
 ステージにいる人たちが
 みんな それなりにテンション高いのです。

 たぶん 大変真面目なものだと思うのですが、
 司会、参加者、審査員、学長、と
 その誰もが 真面目ながら 
 その一生懸命さに 思わず笑えてくるのです。

 
 あ―、わかった。

 四星球のライブとなんか似てるんや〜。

 はあ、そうか。
 
 ここで培われたもんなんや、あれ。



 なんかそんな気がきました。



 とかなんとか言いながら、
 その時は 笑いまくってましたけどね。




 あ、そうそう、わたしたち 潤八Tシャツ着てたんですけど
 ふと見ると 向こうにも同じTシャツを着てる子がいる。

 あ―、あの子も四星球のファンやな―、って
 よく見てみると そのTシャツは緑です。

 ・・・つーことは 関係者ないし出演者?


 あ・・、ベースのU太くんやったわ・・。




 そんなこんなで ライブの時間になりました。

 最初は ストリートでやってる 音℃ というバンドでした。

 ギター2本で 歌っていました。

 ふたりとも 声がよくて
 なかなか 叙情的な歌でした。

 ハープを吹いて歌うと ゆずみたいな感じでしたね。

 わたしは ストリート的なんは とてもすきなので
 楽しく聞けました。




 そのあとが 四星球。

 それはいいんですけど なんかもう めっちゃ寒いんですよ。
 風がすごく強くてね。

 なんで?

 徳島って ぬくいんちゃうん?


 あ、わかった。

 ここ、島やから 海からの風が強いん?



 そうなんですよ。

 この学校、島の中にあるんですよ。

 だから 風が強くなると 橋が閉鎖になるらしい。
  
 大丈夫かいな。



 で、渡し船とかもあるんだそうです。

 学生さんは その船で通ってくるんかと思ったら
 そうじゃなくて みんな 島に住んでるそうです。

 でないと とても 通えないんですって。


 さっき 通って来た道には
 ほとんど 店らしいものはなかったですけど
 いや〜、そりゃ 勉学に集中できますよね。

 日本一 環境のよい学び舎じゃないでしょうか。




 ですが、わたしたちの寒いのなんて
 そんなもの 物の数じゃないです。

 だって ドラゴンボールの曲が流れてきたら
 U太くんも まさやんも もちろんブリーフ一丁の裸でしたから。



 で、踊りが終わって

 「今日は学園祭やなあ。」

 「うん、学園祭やで。」

 「体育祭ちゃうなあ。」

 「体育祭ちゃうで。」

 「でも なんか体育祭みたいな人おるんやけど・・。」



 と、U太くんが見ているお客さん後方を見ると―。



 
 うっわ!  なんや、あれ!!




 白の全身タイツに 頭に玉入れのかごをつけたやすおくんが
 お客さんの間に 立っていました。


 そして まわりのお客さんは
 やすおくんのかごに玉を入れていました。



 笑いとまりません。



 毎回思うんですけど、
 そのかぶりものも おもしろいんやけど
 やすおくんのたたずまいが 最高におかしいんですよ。


 何回みても 
 最初に登場してくるのが こんなにおかしいのは
 これは ほんまに大切なことやと思います。



 大層な話になりますが、
 森下洋子さんというバレリーナは
 「ジゼル」 というバレエの中で 
 ジゼルが登場すシーンに 一番力を注ぐそうです。
 
 このジゼルが 出てくるシーンを
 どうお客さんに印象づけるかが
 このバレエの最も重要なところなんだそうです。


 また、文楽の人形遣いの吉田蓑助さんは
 「仮名手本忠臣蔵」 で
 お軽という人形を使うときに
 やはり 登場の場面に もっとも神経を使うそうです。

 このお軽のかわいさしさがあってこそ
 成り立つお芝居なので
 お客さんに そう思ってもらえるように
 集中して 遣われるそうです。


 わたしは 別にやすおくんに聞いたわけでもなんでもないですけど
 きっと やすおくんも
 かぶりものかぶって登場してくる瞬間を
 すごく大切にしてるんじゃないか、と思います。

 大切っていうか、
 そこに かけてるっていうか。

 で、もちろん やすおくんだけでなく
 そこに繋げるネタふりの二人も
 そこのタイミングを 
 めっちゃ押し測ってるんじゃないかと思います。


 ほんとに いつもそれくらい
 やすおくんの登場は 新鮮で衝撃的なんですよ。



 で、やすおくんは そのままダッシュで舞台へ。

 途中、わたしたちのいるとこらへん目指して走ってくるので
 どうやって道あけたらいいもんか、
 あせりました。

 しかし、最近のライブ、
 道をあけなくてはならない場面が多くて なんか慣れてきたわ〜。



 最初のC&Rの時は

 「そこのおとうさんもやらなかんよ!
  チャットモンチー見に来たん?
  チャットモンチー 出えへんよ。
  音℃が長かったから。
  このあと 国際フォーラムの第2部。
  音℃とのコラボ。」


 『国際フォーラム』 で わたしら、
 どんだけ笑うたか。

 ウケまくりました。



 で、「音℃!」 「長い!」 のC&Rもありました。


 
 それでね、この鳴門教育大っていうのは
 やすおくんとU太くんの出身で
 ギターのまさやんは まだ在学中なんだそうです。

 なので

 「呼んでもらってうれしいです。
  鳴教に恩返しできた気分です。」

 って 言ってました。


 それから 徳島のマスコットキャラクター、って言うて
 すだちくんが登場しました。

 緑の全身タイツのすだちくんが3人。

 ぞうさんのジョーロ持って (緑色)、

 「すだちレッド!」 「すだちイエロー!」 「すだちブルー!」

 「みんな色おんなじや!」

 とかってね・・。


 わたし すだちくん初めて見てんけど かわいかった。

 めっちゃ 気に入った!


 で、「バブル」 の歌歌って、
 途中で やすおくんはお着替え。

 一般公募した鳴教のキャラクターとか言うて
 リーゼントのマスクのレースクインで 出てきました。


 (ほんまの公募キャラクターは
  小学生の女の子の描いた かわいい恐竜でした)


 それで ♪ ば〜ぶ〜る ばぶる ば〜ぶ〜る って歌ってたんですが、


 「ちょっと待って!
  もっと やれるはず!!
  安藤せんせ〜〜〜っ!!」


 って 指摘。



 「安藤先生以外は みんな座る!」

 

 安藤先生は 50歳代くらいの女の先生で、
 ファッショナブルなお召しものを着ておられました。
 

 そして しばらく安藤先生とサシでからんでたんですけど
 この安藤先生が めちゃノリのダンスを披露して
 会場は ものすごくわきました。


 おもろい先生いてるねんな〜、この学校。




 最後、ドラムのてっちゃんが

 「ぼくは 安藤先生も鳴教も だいだいだい・・・こん。」

 と 言うと
 大根のかっこうしたやすおくんが
 ひょっこっと出てきて
 わたしは またそれにおおウケで
 こうして ライブは終わりました。




 なんちゅーか、
 野外はおもしろい、という話を聞いて
 ここまできたわけなんですけど
 まさにその通りでした。


 野外の広い空間ならではの趣向があって
 ライブというよりは ショーのように楽しめました。

 彼らの出身校ということで
 ある種の緊張、ある種の自由、みたいな
 すっごく微妙なものが感じられて

 まー、あそこにいた人たちの中で
 あの学校になんの関係もないのは
 わたしたちふたりくらいのもんだったんじゃないかと思うのですが

 そのわたしたちにしてみれば
 そういうやすおくんたちの微妙さが
 この学校への愛情のように思えました。


 これが 卒業してう――んとたつと
 ほんとうに青春を過ごした場所という情緒が醸し出されるんでしょうが
 卒業して まだそんなにたっていない彼らにとったら
 甘酸っぱさのいっぱい残っている場所だったんでしょうね。


 そして 合格時におかあさんが 泣いて喜んだというこの学校で
 先生ではない道を選択したのって
 どういうことだったんだろうな、
 心の葛藤とか あったんじゃなかったんかな、なんて
 そんなことも 思ったりなんかして

 (いやもう、ほんまに大きなお世話ですよね)

 人が一人、生きていくってことは
 ほんとに むずかしいけど
 ほんとに 素晴らしいことだなあ、って
 思ったりしました。


 

 ライブの時に 物販の話をしてたので
 ライブ後 物販に行くことにしました。

 しかし どこにも物販がみあたりません。

 ふと見ると 潤八TのU太くんがいたので
 物販のことを聞いてみました。


 そしたら U太くんは
 わたしたちの潤八Tをみて すごくうれしそうに

 「あ、潤八Tシャツや〜。」

 って。


 その時の笑顔が とてもかわいかったです。



 で、肝心の物販なんですが、
 今日は出さないかもしれない、とのことで

 「Tシャツほしいんです。」

 というと 

 「持ってきますから 待っててください。」

 って言って Tシャツの入ったダンボール箱を
 かかえて持ってきてくれました。


 で、わたしは 
 なかなかおしゃれっぽいピンクのジュリアナTシャツを買いました。

 かなり気に入ってます、これ。


 それから 写真も撮らせてもらいました。

 うれしかったです。



 やすおくんは あとで見かけた時は
 赤のセーターに ニットの帽子をかぶっていて
 とても素敵でした。


 で、やすおくんも

 「潤八Tシャツや〜。」 って言うてくれました。



 その笑顔も やっぱりすごくかわいかったです。 
 
 


ちどり |Home