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2010年04月06日(火)
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Last Five Years 4/5@シアターコクーン 続き
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L5Y4/5の感想続き。
まず、入って目を引いたのはウッディなセット。 初演再演がシャープで抽象的な空間なのに対し、温かみのある具象的な空間。 二人の心象風景というより、そこに彼らの生活を追う、今回はリアリティに軸を置いた演出なのかもと思った。
衣装の数も再演に比べてもかなり増え、そのどれもがGJ あぁそうです。ダークスーツ、好物です。 特に気だうげに壁に背もたれたところで落ちました。
ただ、衣装については、もちろん今回がイヤというわけではないのだけれども、 いつか一種類でも見てみたいという気はする。
同じ服を着ているのに、違ったように見える。 一着のスーツであるのに、スーツに着られている青年にも、 第二の皮膚の様に着こなす青年も、 スーツの生地ですら重く感じるほど疲れても見える青年にもなれる。 そんなのも見てみたい。
照明がゴージャスに進化していてこれもGJ。 特にThe Next Ten Minuite のNYの夜景、Endingの華やかで美しかった。
衣装といい、照明といい、金回りが良い?と邪推したくなる充実であった。
一夜明けて。 気を落ち着かせて、昨日の舞台を振り返る。 村川さんは可愛かったし、流石ではあったが、やっぱり歌はいま1つと思う。
ブレスの前の音が揺れるところ、全曲に渡って音色が1種類しかないところ。 歌についての感想は一夜明けても昨日とは変わらず。
感心したのは箒ダンス。 マリオネットのようだった初演では、あのダンスは寒かった。
今回はとても自然。 部屋で一人箒を相手に気持ち発散しているよう。
舞台を少ないながらも見ていて思うのが、 やっぱり激戦を潜り抜けて出てくる(要するに売れている)人は伊達じゃないということ。 事務所の力関係とかあれこれもあるのだろうけれども、そして、まだ見つけられていないだけの人もいるのだろうけれども、それでも、概ね言える筈。
出てくる人は抜群とはいえないかもしれないがある一定レベルをクリアする高いスキルがあって、かつ、華がある。 どちらかだけではだめ。
婉曲に表現するが、村川さんは流石は朝ドラヒロインであったと思う。 っつか、+Actでは婉曲じゃなさすぎてびっくりした。 「"なんかやっと"凄いものが出来る気がしている」って率直過ぎないか。(笑)
歌は井手さんの方が上手かったじゃない。 初演に比べ舞台上で二人の存在感のバランスも取れていたし。
ただし、今思えば陣地取りに終始していたと言えないこともない。 今回は一人芝居が二つの陣地取りでもあって、かつ矛盾するものが並んでいる1つの舞台空間でも合った。 そこは歌×芝居ではなく、芝居×芝居という同じフィールドでの並存だからかとも思う。 日にちがたつとより一体感のある絵になるだろうか。楽しみだ。
山本さんは。
もう何というか。 昨日は声も出ていたし、自由自在でした。
彼の表現力は、(現在の)テレビの枠じゃおさまらないし、(現在の)映画というのもちと違う気がする。 舞台しかないのだろうか。
自分は東京に住んでいるし、時間もお金も僅かながらも多少はなんとかなるから、見に行って堪能できるが、皆がそうとも言えない。また、最初の敷居が高いことも否めない。 もっと広く彼の凄さを知ってもらいたいという気持ちもあるが。 でも他にテレビや映画が(現在の)である限り、舞台以外は思いつかない・・・・。
なにはともあれ、彼に舞台という表現フィールドがあって本当に良かった。 あのスキルとエネルギーを志向性を持って放出できなかったら、どこに行ってしまっていたか。
パンフレットのSuzukaZさんのコメントが山本耕史の連呼過ぎて笑えた。 山本さんがインタビューにおいて 「L5Y初演でお客さんお客さんがすごい増えたのは、とてもうれしいことでした。 自分が映像をやることが、いろんな人がこういう作品と出会うきっかけになるんだと思って。」 と言っていた。
お客が増えた。で止まるのではなく、 こういう作品と出会うきっかけになったことが嬉しいとの発想が流れるところが、 どこまでも"100年先のことを考える男"。
確かに 筋金入りの歳三ヲタである私は、彼が土方を演じたことで彼を知った。 組!の山本土方にはまりつつも、 「いやいや自分が好きなのは歳であって、山本耕史ではない。勘違いしてはいかん」と散々否定し、 リンダリンダは見に行っていない。
組!が終わってからもちらちら気になる人ではあったので 「まぁ一度舞台を見に行って、どんな人だか見てみましょうかね」とL5Yの初演を見に行ったら、 Nobody Needs to Knowで目の前でぼろぼろ泣かれて奈落の底に落ちた。
彼のおかげで去年の夏のRENTも見ることが出来た。 新感線にまで範囲を広げてしまった(危険なのでこれ以上は抑制している)
幸せの機会を有難う。
さぁて今年のL5Yはもう一回あるんだ。 グッズも可愛いから、普段買わないんだけど買ってしまおうか
alain
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