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2010年04月05日(月)
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Last Five Years@シアターコクーン
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しばし、書きさぼっていたので時間軸を遡って適宜記載。(4/1と4/2。結局その日の欄に書くことに)
えっと、今日は誘惑に負けて買い足してしまったLast Five Yearsの舞台に行ってきました。 今年L5Y MY初日。
誘惑に負けて良かった。
再演の時は、井手さんの歌声でキャシーの気持ちが伝わってきたけれど、 今回は、歌の波動に気持ちが乗ってくるのではなく、まさにキャシーがそこに居た。生きていた。
勝気で自分では男っぽいと思っている、その思い詰め方が如何にも女の子、という、 頑張る女の子に良くありがちなキャシーがそこに居た。
なるほど、女優が演じるとこうなるのか。
村川さんのキャシーは歌も上手く、CUTEで、何よりリアリティがあった。 悪いキャシーではないと思う。
良いと言い切れないのは・・・。 歌単体は悪くはないが、音圧が同じで全曲押し通すと要するに飽きる。
水彩絵の具のイメージで言うと、 表現したい気持ちを色とすると、色は変えているのだろうが、濃度が同じ。
和食の味付けでいうと、素材は違うのに全部しょうゆ&昆布だし味みたいな。
しかも、その同じ音圧が柔らかさではなく、力で押しまくるタイプなもんで、最後はもう"勘弁してください"みたいな気持ちが1%くらいは沸いた。 いや、上手いんですよ。 気持ちの歌への乗せ方とか、流石と思うし、感情表現はさすが朝ドラで主演張ってただけのことはあると感服もした。 でもまだ、表現にスキルが追い付いていなくて惜しい感じ。
山本さんは、ああ初演から5年経ったのね。と思わせる、全体的に落ち着いたジェイミーでした。 最初の23歳のジェイミーにしても、若くはあるんだけど、軽薄さや飛び立ちそうな高揚感(うらはらの不安感)は感じられなかった。 (話はずれるがあの赤黒のシャツを見て、あージョンだぁ・・・と)
若くてもどっか自信と余裕に満ちた今回のジェイミーは、 最早"天才くん"という、才気ばしったChildishなガキではなく、 容姿端麗人品骨柄卑しからず人格識見才能全て兼ね備え、誰が見ても「あああいつは何をやっても成功するだろうよ」な奴でした。
それがジェイミーであっても良いのだけれども、才能に人格成熟が追い付かず、 鼻づら取られて切りきり舞いの、いびつな天才くんのジェイミーも好きだったなぁ、でも、きっともう出来ないね。 やっぱり舞台は一期一会だ、と思ったのものでした。
そして後半のやつれたジェイミーはもう、大人の苦み全開。 これは逆に5年前では無かった虚無の色気がばしばし。
昔はお気に入りのおもちゃが壊れたという苛立ちが前面に出ていたが、今では、 追いかけても掴めないむなしさ、人間という生き物の持つ逃れられない悲しさや疲れが漂う。
これもまた、一期一会。
あ、完全後回しになっていたが。 切れのあるダンスや、シュムールは相変わらず絶品でした。 彼は天才なので振付も自分でやってしまう、と振付担当(関連)の人が書いていたが、本当に。
あれは毎度凄い。 あれだけでも入場券分の価値はあると思う。
alain
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