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2009年11月01日(日)

『アルビン号の深海探検』『This is it』

旅行の備忘録は一旦お休み。書いた文はあるけどUPは明日以降で。

本日は『アルビン号の深海探検』『This is it』の感想を。
『This is it』は2週間限定のため、『アルビン号の深海探検』は早く見に行かないと終わってしまいそうだから(爆)とっとと行ってきた。(『This is it』は結局延長されるみたいね)

まず、『アルビン号の深海探検』から。
行こうか行くまいか迷ったのだが、3D映画は子供時代以来。
現在の3Dに興味もあったので行ってみる。
もちろんトリガーはナレーターなわけだが。

見終わった後の率直な感想としては、"失敗するプロジェクトの好例"もしくは"ソファーベッドだね。これは"
二兎を追うものっつーか、誰を相手に何を作るかを明確にせず、何となく進めた結果、どっちにしても中途半端と言うものが出来ているかと。

音楽とナレーション(山本耕史さん)声質は癒し系。
じゃあ環境ビデオののりかとも思いきや、台本は教育テレビ。
情報量が無駄に多い。子供達向けなのかしら?なら、音楽とナレの人選誤ってる。

しかも、教育テレビのりと考えると、未来に希望を持たせる情緒的なENDDINGに、
道徳臭までついてきて、いやらしくも感じる。

個々のパーツは悪くない。
見たことのない、先々もリアルで見ることはおそらくないであろう深海の映像。
3Dはめがね掛けて最初見た時(遅れて入ったので始まっていた)、
「うわーっ」と声を上げそうになったほど立体感があって、ど迫力だった。
マリンスノーは自分に降り注いでいるかのよう。

音楽もサントラ欲しいくらい。
山本さんの声は好き。(っつーかそれ目的で言ってる)

けど、素材が良くても、何を作りたいかをわかっていないシェフの手にかかってはどんな料理にもならない。
そういうことだ。

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逆に、何をどうしたいかが完璧にわかっていたのが、マイケル・ジャクソン。

ステージの全て、曲構成だけでなく、
ブレスの位置からあらゆる楽器の音の大きさ、ダンサーの振りまで、全てがマイケルの脳内では既に完成形があるようだった。

大勢のスタッフはあくまでそれを実現させるためのツールでしかない。
そこまで完璧に彼一人でショーを作っているとは思っていなかったのでびっくりした。

身体もきっちり作ってあった。
50代の彼がおそらく彼の年齢の半分ほどのダンサーと踊り、しかも彼らよりキレキレってすごい。
ショーで使う映像も豪華。(いくら掛かったんだか)

あーコンサート見たかった。完成形が見たかった。
(現地で見られる由もない。もちろんDVD鑑賞のことです。)

彼はOff The Wallの頃が一番好き。
凄く楽しそうだから。
その溢れる才能を携えてずっと歩いていけたら、こんなふうにはならなかったように思う。

こんなふうとはスーパースター・尋常ならざる浪費・話題の私生活・繰り返す整形・突然の死 全てだ。

彼はある時から、高速の歩く歩道に乗せられて、歩くのの何倍もの速さで進みすぎた。
インディアンは移動の時、早く進みすぎると、何日かに一度休むという。
身体の移動に魂が追いつかないから、だという。

彼も多分、流れの速さに魂がどこかで追いつかなくなってしまったんだよ。
その流れを時代って言うんだろうけれども。

リハーサル中にThe Jacksonsに感謝の言葉を述べるシーンがあった。
けれど、子供については、母親の次には血縁でないダイアナ・ロスを頼った。

ステージメンバーには黒人も多かった。
特に音周りでは。でも、子供達の遺伝子にはマイケルはおろか黒人の要素が見えない。
彼は自分のその才能を残したい、もしくは、残す価値のあるものとは思わなかったのだろうか?
彼は自分の身体を愛していなかったのだろうか?

彼のコンサートに限らずステージは生もの。
録画して見ることは出来ても、ステージそのものはその場限り。

文章は残る。
絵も残る。

歌もダンスも残る・・・と言いたいが、文章や絵とは再現性が異なる。
基本的には身体あってのもの。

朝読んだ新聞の書評の一節を思い出した。
世界には快適な排泄環境に恵まれていない人が29億ほどいるのだと。

排泄し、どんなにメンテナンスしても劣化する、この身体という不自由な入れ物。
でも、それがないと歌も歌えない。ダンスも踊れない。

彼にとって身体は不自由な枷だったのか、愛すべき乗り物だったのか。
マイケル・ジャクソンの身体が消滅した現在、映画を見ながらそんなことを考えていた。

今日11月1日は健さんの一周忌だね。
身体はないけど、思いを継ぐものがいれば、魂は残る。残っているのを感じるもの。


alain

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