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2008年02月17日(日)
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ジム・ホールのアランフェス協奏曲
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ギターの奏でるメロディというものをもっと知りたくなり、(理由は今更書くまい) ギターのCDのオススメはあるかと人に尋ねて、有名どころを何枚か貸してもらって聞いている。
どれもそれぞれに良いのだが、真っ先に落ちたのはジム・ホールのアランフェス協奏曲の入っているCD。 リピートしっぱなし。
背中を両掌で力強くアロマオイルマッサージされているような深みの有る圧が気持ちいい。 印象は幅広い帯状のベルベットのリボン。 ミイラをくるむ包帯ないしは大きな蛇のように、身体に撒きついて、ぎゅーっと締め付けてくる。 優しげなくせに妙に強引なほどの力強さがある。 獰猛な甘美というか、野生動物が肉食動物に襲われて死ぬ瞬間に痛みを緩和するために、 なんかの脳内物質が出てふわーっと気持ちが良くなるという話を聞いたことがあるが、 そんな気持ちよさを連想させる。
死の香りがする暴力と堕落を道のかなたに置いた、禁断の快楽と安らぎ。 そんな音に身体を浸らせていると、人はいつかは死んでしまうのだということが、 むなしさとか寂しさよりも救いにも感じられる。
alain
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