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2007年03月01日(木)

『ヘドウィグ アンド アングリーインチ』 感想その2

『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』。
全曲英語で歌われていることについての感想の続き。
この前書いた時は、舞台の感想を外れて、演出家コメントに対する感想に流れて終わってしまったから。

英語歌詞で歌うことについては、私は演出としてそういう選択肢も"あり"だと思う。

言葉が無理なくリズムにのっているが故に、ハーモニーとして綺麗だったし、
山本耕史さん、中村中さんの歌の上手さも遺憾なく発揮できた。
ただ、話の中身が伝わり難くなってしまったのは事実。

字幕をつけろという話もあるみたいだけど。
LED背景にだーだー字幕が流れるのもどうかと思うし。(というか私はいやだ)

せめて歌中のモノローグだけでも日本語にしてくれればなとは思う。
あと、時折日本語混ぜてみるとか。(DefTechか、MONKEY MAJIK程度に)

そして、英語で歌うことについて、賛否とか改善案とかは良く聞くけど、
"これ"については聞いたり読んだりとかが見事に一回もなく、かなり意外だったことが一つ・・・・。


端的な感想として、"全曲英語で歌うって凄くない?!"


プロの役者さんだから。
山本さんだから。
なんか当然のように流されているけど、そう?
尊敬しちゃうけどな。


だって歌詞全部覚えるんだよ。
それも、サビだけとか、一部早口部分は鼻歌でごまかしつつ、フンフン歌うのとはわけが違う。
丸覚えしなきゃならない。

私は今、4月のFINALに向けて、歌詞COMPLETEを目指していて。
(← この情熱はどこから)
で改めてその大変さが身にしみてる。

まず、歌詞覚えるのが予想以上に大変。
『TTB』や『RENT』に比べて比喩や思想表現が多いので、単語も聞きなれないものが多いし、文章も繋がりにくい。
次にそれをリズムに乗せて発音することの困難たるや。
ずっとガンガン歌っているわけでもなく(もちろんだ。一日中歌っているわけにはいかん)
主に脳内イメージトレーニングなんだけど、それでも言葉がリズムが早くなると口が回らない。
ただ今、口のまわりが微妙に筋肉痛。

最後に、一番大変なのは。
音が英語の音にすること。これはもー。ありえない。めちゃくちゃ大変。
音程がとかじゃなく、RとLとかTHとかの話でもなくて。
何ていうのかな。
音の周波数(?)が、日本語になっちゃう。

Origin Of Loveの"お"の音が、頭でイメージしているのは英語の"お"の音。
でも、自分の口からは日本語の"お"が出てしまう。
違うのよー!そうじゃないのよー!!
脳内イメージと体から出る音が違いすぎて、哀しくなってしまう。

多少は改善もしてきてるけど。
難しいよー。(私だけなのかなぁ・・・・)


そんなあれこれを全部クリアして、かつ、舞台の上で、演じながら、その人として歌う。
それをやってのけちゃう。
しかも、ステージを見ている人にその大変さが全く伝わらないくらいに、やってのけちゃう。

フィギュアスケートでの上手い人のジャンプ、例えば、浅田真央のダブルアクセルって見てて凄く簡単そうに見える。
見てると自分でも出来そうな気さえする。
それと同じ感じようなもんじゃないかしら。

要するに。
『凄い』と。『尊敬に値する』と。『好きだ』と。

ヘドウィグの感想は、これからも気の向くままにぽつぽつ書くつもり。


alain

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