陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2011年01月23日(日)      お 燗

コウ寒い日が続くと、晩酌はお燗酒が美味いです。
チェーン店の居酒屋などでは 「燗でお願いします」
と頼めば、お酒のことを録に知らない御馬鹿店員が
一つ覚えに 「熱燗で」 などと応え、げんなりとしま
すが、気の効いたお店なら、お燗の加減をきちんと
按配してくれます。

 お燗は、熱い順に概ね以下の
 ようになっています。熱燗(50℃
 以上)上燗(45℃)ぬる燗(40℃)
 さらにその下に人肌(35℃)日向
 (30℃)となり、常温を 『ヒヤ』 と
 位置づけます。この5℃きざみの
温度でお酒が表情を変えるところを楽しむのも、一つ
の醍醐味です。寒い外から帰った時には、熱ーくした
やつをきゅうーっとやって、人心地ついたなら人肌の
燗を楽しみ、ほどほど自分にも燗がついてきたら冷や
でいただく。また、夏の暑いときにはお腹をいたわって
日向の燗にして、奴豆腐をアテに一杯などと楽しみは
色々に広がります。

今夜は広島の銘酒 『賀茂鶴』 で晩酌です。
これを書きながらもうすでにぬる燗で二杯ほど呑って
います。そろそろヒヤにしようかななんて考えながら
カタカタとキーボードを叩いていますが、ほろ酔い気分
でいるのはなんとも良い気分です。ビール、ワイン、
ウィスキー、ウォッカ等々世界には美味しいお酒が
揃っていますが、今一度お米で作る日本の酒を見直し
てみたいものだと思います。

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