芋乃市場女将、家人若林りえ子は旧姓を工藤といいます。 岩手県釜石の出身で、16歳の時に神奈川に転居してきまし た。あだ名は 『キャドウ』 釜石言葉ではドにアクセントが ついて、キャドー↑と尻上がりになります。
そんな家人の幼稚園からの同級生 さん達が6人で横浜に尋ねて下さいま した。関東近辺に住んでいる人達だけ ですが、秋に大々的な同級会を釜石で 開く予備会議という名目。何人かの方に は面識がありましたので同席させてい ただき、昼酒を酌みました。幸い釜石 には何度もお邪魔しているので地理も わかり、皆さん都会暮らしに慣れて御国言葉もきつくなく、 こちら側からはなんら違和感なく会話を楽しめました。家人 の例にもれず、ほぼ全員にユニークなあだ名がありました。 ユキップ、ヌマズン、ニッシン、ミー、タンナリーと、20世紀 少年に出てきそうな楽しいあだ名ばかり、そのニックネーム で気さくに呼び合い笑いあう仲間は皆、素敵な面々でした。
家人もそんな仲間と笑い転げ実に楽しそうで、端で見ている こちらも愉快この上ない会でした。そのせいか今朝の女将は 中度の二日酔いとなり、朝から白い顔をしていましたがこれ ほどに痛快な宴なら宿酔いも本望というほかありますまい。 因みに彼女のあだ名キャドウは釜石アクセントだと動詞のよ うに聞こえます。高1の時でしたか、国語の授業で習った動詞 の活用に則って五段活用され、未然形が面白かったので、 それ以来横浜では 『キャドワ』 と言われています。
未然:きゃどわ(ない) 連用:きゃどい(ます) 終止:きゃどう 連体:きゃどう(とき) 仮定:きゃどえ(ば) 命令:きゃどえ と、こう活用します。
末席ながら、秋の同級会のご成功をお祈り申し上げます。
私の花器に、ニッシンさんが 春の花を活けて下さいました。
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