陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2010年04月13日(火)      発酵香

 俗に家事に追われて所帯じみたこと
 の例えとして 『糠みそくさい』 などと
 言われますが、微生物が活発で元気
 な糠みそは臭くは無く、いっそとっても
 良い香りがします。毎日毎日、糠床を
 かき混ぜるたびにその発酵香に酔い
しれながら、糠床の状態を確認するのはたいそう心地よい
作業です。そして新しい野菜を床に埋めて蓋をした後は
手を洗っても良い香りが残り、いつまでも手の匂いを嗅い
でいます。この発酵香には鎮静効果もあるのではない
でしょうか?

農学博士の小泉武夫氏の本に、糠床がゆるくなった時に
とる水を、ぬるま湯で薄めて飲むととても良い整腸剤に
なるし、栄養も豊富だと書かれていたので試しにやって
みたら、本当に美味しくて且つあの発酵香があり、実に
体によさそうな飲料でした。さしづめ糠茶とでもいった
ところでしょうか。

今年の夏も暑くなるのでしょうけれど、夏バテ防止にも
この糠漬けと糠茶が役立ってくれそうな気がします。

今はカブが美味しいですねぇ




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