俗に家事に追われて所帯じみたこと の例えとして 『糠みそくさい』 などと 言われますが、微生物が活発で元気 な糠みそは臭くは無く、いっそとっても 良い香りがします。毎日毎日、糠床を かき混ぜるたびにその発酵香に酔い しれながら、糠床の状態を確認するのはたいそう心地よい 作業です。そして新しい野菜を床に埋めて蓋をした後は 手を洗っても良い香りが残り、いつまでも手の匂いを嗅い でいます。この発酵香には鎮静効果もあるのではない でしょうか?
農学博士の小泉武夫氏の本に、糠床がゆるくなった時に とる水を、ぬるま湯で薄めて飲むととても良い整腸剤に なるし、栄養も豊富だと書かれていたので試しにやって みたら、本当に美味しくて且つあの発酵香があり、実に 体によさそうな飲料でした。さしづめ糠茶とでもいった ところでしょうか。
今年の夏も暑くなるのでしょうけれど、夏バテ防止にも この糠漬けと糠茶が役立ってくれそうな気がします。
今はカブが美味しいですねぇ
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