陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年06月28日(日)      かうもり

 芋乃市場でお蕎麦を召し上がって
 いただく際のそば猪口には2種類の
 模様があります。一つはメダカ、そして
 もう一つがこのコウモリです。陶器の
 世界では吉祥模様とされ、染付磁器
 などには好んで描かれます。お蕎麦
を食べ終わると模様が出てきますので、食後の楽しみに
と考えて見込み(器の内側)にパタパタと飛ぶ蝙蝠を
軽やかに絵付けしました。

夏の夕方、暮れていく空に蝙蝠が飛ぶ姿を見るのが好き
です。仕事を終えてぼんやりと空を見ていると、ヒラヒラ
と向きを変えて黒い影が舞います。虫を追っているものか、
踵を返しながら不規則に方向を変える様がなんとも愉快で、
飽きずに眺めます。今日のような雨は蝙蝠たちもねぐらで
逆さまになって天気が変わるのを待っていることでしょう。

空の生物にはこの雨は少々恨めしいことでしょう。




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