陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年06月26日(金)      なりふ

第67期将棋名人戦は最終局までもつれ、第七局を勝った
羽生名人が防衛を果たしました。羽生さんと同年代の郷田
九段は1歩及ばず、残念でした。最終局は相矢倉模様となり
持久戦かと思いきや、81手という短手数での決着は以外です。
忙しさに紛れ観戦もせず、棋譜もきちんと見ていないので
何ともいえませんが、良い将棋だったことでしょう。

 画像はインプレスさんに入稿した版画の1枚
 『と金』 です。将棋の駒は敵陣に入ると
 成ると称して裏返し、金に相当する動きが
 付加されます。飛、角は別格ですが、歩、香、
 桂、銀は全て金に変わります。歩以外の駒
 は裏返すと金の文字が書体を変えて書いて
 ありますが、歩だけは平仮名の 『と』 の字
が書かれています。そこでこの駒は成歩とは呼ばず 『と金』
と言います。これも金の字であるという説もありますが、との
字と見立てているのが実情のようです。今回は 『水無瀬』
という書体のと金を版画しました。くるりと巻いたような字ヅラ
に愛嬌があり、好きな書体です。

歩はひとこまづつ前にしか進めませんが、地道に相手陣に
入ると値千金の力を発揮します。実際の対局でも、いかに
優勢でも歩が無くなることは 『歩切れ』 といって忌避され
ます。将棋も人生も一歩一歩地道に歩むのが宜しいようで、
いつかは成りこんで 金 に出世したいもんですねぇ。




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