きのう、西区は浅間神社のお祭りに行ってきました。 梅雨の序盤、いくばくか蒸す宵の参道には夜店が立ち並び、 初日の人出は土曜であることも手伝って如何様にぎにぎしく、 むせるような人並みに歩を合わせるように鳥居をくぐって 参拝し、清めのお神酒をいただいてきました。
おばかな倅はダーツや当て籤といった 埒も無い遊技場に首を突っ込み、末等の 景品をもらっては苦笑いしながらも楽し んでいる様子。これも祭礼の一興と見て いる親はといえば、ろくすぽ冷えてもい ない生ビール(中身は発泡酒だらう)を ぐいぐい呑りながら、的屋のたこ焼きなどをほおばっては、 また一年たっちゃったねぇなどと嘆いたり喜んだり・・・
我々が歳をとる分、年々夜店のニイさんネエさんたちは相対 若くなり、芸も無い面々が漫然と食物だけを売っているのが 淋しいかぎりです。巧みな口上で魅せる寅さんのような筋金 入りのおあ兄さんや、物も言わずに芸で売る『切り飴屋』の 職人さんなど、今はもう見ることもできません。かるめ焼き すら見かけることはできませんでした。唯一、慣れた手際で 焼く 『ちんちん焼き』 が、見ていて楽しい手作業ですが、 甘い物嫌いにはお足をはたいて買うものとは思えません。
ともあれ、今年も無事に浅間様にお参りができ、平成20年も 概ね半年息災に過ごせたことを感謝し、何事も無い日常が あることが幸福の正しい形なのだと、小さく纏まる自分を 恥とも思わず、楽しく過ごした昨夜でありました。
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