暫く弾いていなかったギターの練習をすべく楽器を引っ張り出し、 緩めておいた弦を張りながら調律をしていたら、3弦がブッツン バイーンと音を立てて切れてしまいました。頂戴して半年、まあ 頃合かとも思いまた、弦の張替えのいい練習にもなるので、早速 楽器屋へ行って新しい弦を一揃い買ってきました。
ついでに、ブリッジ側の弦を支えている サドルという部品も交換しました。弦の 張替えはさほど難しくはなく、手順を きちんとふめばきれいに張れます。が、 サドルの調整は微妙で、弦高を確かめ ながら紙やすりで削って合わせるのに いくらか手間がかかりました。まあ、こっちは物造りの端くれです から、このへんの細やかな作業は苦にはなりません。只、慣れな いことと、専用のゲージや工具が無いのがもどかしく感じました。 良いギターのサドルは象牙でできているらしいですが、まずは 練習ですので今回は一番安価なプラスチック製、いずれもう少し 上等な牛骨あたりにグレードアップを図ろうと思います。
さあ、いざ新弦を張り終えてチューニングをし、音を出してみると、 なるほどきれいな音になりました。もともと2弦の開放に音の歪み (バズとかビビリと言うらしい)があったのが良くなりました。 新しい弦は少々音がジャラジャラした感がありますが、そのうちに 馴染むでしょう。そんなこんなで練習時間は少なーくなってしまい ましたが、たいそう面白い作業でした。良いギターはすべて職人が 手作りで作るそうですが、きっと繊細なやりがいのある作業なので しょうねえ。機会があればギター工房を見学してみたいものです。
|