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掃除機をかけていて下腹部に鈍痛を感じる。案の定月のものがおりてきていた。初日には発熱する。熱っぽい身体を横たえてディラード。開け放った窓から初秋の風がわたる。もう扇風機もいらない。 「書くことについて私が知っているわずかなことの一つに、一回一回、すぐに使い尽くせ、打ち落とせ、弄せ、失え、ということがある」。黒いモレスキンの手帳には拾い上げられなかった言葉の死骸がところ狭しと並んでいる。なんという吝嗇。「もっと他のこと、もっと良いものは、あとで現れる。これらは後ろから、真下から、まるで湧き水のように満ちてくる」。本当だろうか? からっぽの容器にはいっぱいの新しい水を汲むことができる。そこに半分の水が残っていたなら、新しい水は、半分しか汲めない。 古い血が流れ出していく。新しい血を迎えるために。 こんな日に、こんな本を、読み終えることの幸せ。 |