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2006年09月23日(土)   それは《無駄》ではない

大天使か娼婦か
ええ どちらでも
あらゆる役割が
わたしに与えられる
決して予想のつかない人生

わたしがいまだに探し求めている
単純な人生
 わたしの内奥に
それはひそかに棲みついている
 彼らの罪は あらゆる純粋さを
  殺してしまった



生は答える―それは《無駄》ではない
行動してよいのだ
反対か―賛成か
生は要求する
動くことを
生 それは血の流れ
血はたゆまず血管を流れる
わたしもやめられはしない 生きることを
植物を愛するように
人間を愛することを
眼差のなかにひとつの答えを ひとつの呼びかけを見つけ
潜水夫のようにその眼差を探ることを
でもそこで
生と死のはざまで
観念を細かく分析し
絶望について注釈を加えながら過ごすくらいなら
いいえ
それならただちに ピストル

海の底のような眼差がある
わたしはそこに沈みこみ
ときおり歩きまわる 眼差は
藻や屑のようにからみあう
ときには それぞれの存在がひとつの答えや呼びかけなのだ

『バタイユの黒い天使―ロール遺稿集』より


nadja. |mailblog