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とかなんとかすぐさまそういうふうに裏の裏のそのまた裏のそのまだ裏を読もうとする小賢しさに対抗するため、両膝と右足首にしっかりと湿布を貼ってから、のらりくらりと散歩に出かけた。 それにしても見渡す限りラブホテルと寺と坂である。ちょっと休憩、と思っても喫茶店すらない。だらだら坂をだらだらのぼりつめるといきなり地球儀の形をしたネオンにぶつかる。振り向くと土塀の内側はすべて墓地。隣り合う「小さな死」と厳然たる死。それらをこんもりと包み込む「森」。 坂をのぼり、次の坂をおり、また次の坂をのぼり、次の坂をおりて、次は逢坂、というところで奇しくもまたiPODからNINE INCH NAILSが流れてきたのでくるっと回れ右をした。 今日は「Heresy」ではなく「Starfuckers Inc.」だった。 また裏の裏のそのまた裏のそのまだ裏を読め、ってか! 「人間の生をテクストとして読むこと」と書いたのはロバート・スコールズである。だがしかし人間の生だけでなく、街並みですらこのように、テクストとして読むことができる。 「テクストの外には何も存在しない」、か。 ならば私は自らを言語に解体してしまうべきか。 そこでなら全てが許されていように。 ◆◆◆ そして足を癒す。早く、駆け出せるよう。 |