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とのた打ち回っていたら大粒の雨が落ちてきた。敏感な龍だ。 ◆◆◆ 朝起きると祖母がいない。母に訊ねるとラジオの電池を交換してもらいに近所のバッタ屋へ行ったと言う。この老人は、家にラジオの電池を換えてくれる人もいないのか、という店員の目にさらされる祖母を思い胸が痛む、いや、違う、その店員が仮想する「薄情な家族」に組み込まれる自分に不快感を覚える、いや、それもあるがラジオの電池一つ交換できない母に苛立ちを感じる。 とにかく歩いて5分のバッタ屋から祖母はなかなか帰ってこない。 結局、1時間ほどが経過して、私が探しに出かけることになった。携帯電話を片手に「帰った?」「連絡あった?」と何度も家に電話をしながら周辺をまわり、「どこにもおらへん!」という声に焦りが交じりはじめたとき、バッタ屋とは全く正反対の方向から憔悴した表情で坂を下りてくる祖母が視界に入ってきた。 いよいよ覚悟を決めなければならない。 ◆◆◆ 戦闘的な読書を開始しようと思う。 |