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2006年01月06日(金)   忘れる

珍しく携帯電話を携帯して会社に行ったのに、その代わりに手帳を忘れ、文庫本を忘れ、あげくipodを忘れた。

携帯電話なんて大嫌いなのに、こんなもののために一体どれだけのものを忘れてきたか。

私は

ジェノテクストとフェノテクストの違いを忘れキリスト仮現説を忘れ眠りを忘れ食欲を忘れ性欲を忘れ涙を忘れ潤った肌を忘れしなやかな筋肉を忘れ愛しかったはずの面影を忘れた。

こんなもののために私は、ありとあらゆるものを忘れた。私自身がそうであったはずのもの、そうであるべきだったはずのものすべてを忘れた。忘れすぎた。

何から思い出せばいいのか、それさえも忘れた。

今何を覚えているのか、それさえも忘れた。


nadja. |mailblog