月に舞う桜

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2015年05月03日(日) 【4/29】Toshl DINE&CONCERT 2015〜プレミアム編

ディナー編はこちら
コンサート編�,呂海舛�
コンサート編�△呂海舛�


今回のディナーショーは昼の部と夜の部それぞれに普通チケットとプレミアムチケットがあって、私は夜の部のプレミアムにした。プレミアムチケットだと、コンサートの後に「プレミアム打ち上げパーティー」なるものに参加できる。要するに、もう少しだけ長くToshlと時間を共にできるよ、ということなのだ。
コンサート後、普通チケットの人たちは退席したけれど、多くが留まっていた。7〜8割くらいはプレミアム参加だったと思う。
ディナーとコンサートで、歌やトークに酔いしれ、笑い、涙し、これでもかと言うくらいToshlを堪能できて、夢のような時間にただただボーっとしていた。
席でそうして待っていると、シャンパン入りのグラスが配られた。「あとで乾杯があるので、お待ちください」とのこと。

あぁ、やっぱり乾杯してくれるんだ!
(Toshlが一人一人と乾杯してくれるというのは、前々から告知されていた。)

ステージに姿を現したToshlは、プレミアムに参加の人数を見て、「いっぱいいるなあ」と呟いた。
「面倒だから、(乾杯を)全員で一回で済ませていい?」なんて、またまた塩対応な発言しつつも、もちろんちゃんとステージから下りてきてくれる。
一つのテーブルに10人。最前列の端のテーブルから順に、一人一人と「乾杯」ってグラスを鳴らして回る。

私のテーブルに来て、私の番になって、Toshlは私の左後ろに立っていた。
真正面に立たれて向かい合うのも緊張するけど、「後ろからハグ」に弱い私は、好きな人に後ろに立たれると、それだけでドキドキする(別に本当にハグされるわけじゃないことは、ちゃんと分かってるよ!)。
私はちょっと体をひねって振り返り、グラスを差し出した。そこに、Toshlのグラスが軽く触れて、音が鳴る。

乾杯。

それは、ほんの一瞬の出来事だった。
私は、「きゃっ」とか「ひゃっ」とか、素っ頓狂な声を発していたと思う。
こういうとき、サングラスの奥の眼をしっかり見つめながら「今日はお疲れ様です」と言える人が、本当に羨ましい。
私は無駄にファン歴が長いだけで、Toshlと接することに全然慣れない。いざというとき、伝えるべき言葉を、伝えたい言葉を、何も口に出せないまま、その「一瞬」が終わってしまう。

密集したテーブルの間を進みながら乾杯して回るToshlを、ずっと目で追っていた。おかげで、シャンパンを飲むことをずっと忘れていた。

感動は、時間差でやってくる。
乾杯が二つ先のテーブルまで進んだあたりで、私はやっと、「Toshlと本当に乾杯したんだなあ」と噛み締めて、じんわり涙ぐんだ。
Toshlとグラスを鳴らすなんて、信じられない事態だ。

Toshlは、乾杯の漏れがないように、次のテーブルに移る前に「ここは、もう全員終わった?」と確認していた。やさしいなあ。
Toshlは決して背が大きくないから、遠くのテーブルに行ってしまうと、取り巻きのスタッフに埋もれてしまう。でも、そんな姿は、何だかかわいくて、笑ってしまった。

全員と乾杯を終えるのに、どのくらいの時間が経っただろう。
途中、「まだこんなにいるのか」と苦笑しながらも最後のテーブルまで回りきって、ステージに戻ったToshlくん。

続いて、ジャンケン大会。
Toshlと、客席全員がジャンケンして、勝ち残った人がプレゼントをもらえる。私は2回戦で負けましたが(涙)。
Toshlから直接プレゼントを渡され、握手してもらっていた。プレゼントは、去年のMステ出演時にもらったというテレビ朝日のマスコット「ゴーちゃん」の人形とか、あとは何があったかな。ゴーちゃんは二つあって、一つはHEATHから奪い取ったものらしい。

次に、ビデオ観賞会。
ステージのスクリーンに映像が映し出されるのだけど、Toshlが「後ろの方、見えない人は前に来ていいよ」と言った。それで、ステージ間際まで人が集まってきた。
するとToshlくん、「うわっ、近いな、ちょっとこれ…」と、ひるむ。
ビデオ1本目は、去年末からのいろんな舞台裏や収録風景だった。
Mステのリハ、岡村隆史のオールナイトニッポン、年末の特番でカンニング竹山のインタビューを受けたときの様子、DIR EN GREYのShinyaと対談した雑誌Motto2の撮影風景、関西コレクションの様子もあったかな。

「もう1本あります」ってことで、2本目のビデオ。
なんと、このディナーショーのために、ToshlとYOSHIKIとSUGIZOの3人でビデオメッセージを撮ってくれていた!
前に3人でレコーディングしたときの写真がFacebookに載ってたけど、服装や室内の感じからして、ビデオメッセージはあのときに撮ったみたいだ。

確か、YOSHIKIが「Toshl DINE&CONCERTにお越しのみなさん、こんばんは」みたいなことを言って、それから3人で雑談。
なんか、YOSHIKIMONOに続いて、「よしきのこの林」を出すと言っていた。アルバムの前に「よしきのこの林」を出す、と。頼むから、冗談であってくれ! アルバムを先に出してくれ!
まあ、私はどちらかと言うと「たけのこの里」より「きのこの山」派だから、いいけど(←どうでもいい!)。

肝心のアルバムは、SUGIZOいわく「3歩進んで、4歩下がる」状態だそうな。「で、裏から2歩進む、みたいな?」だそう。
「アルバム出たら、20年ぶりだねー」って。「生まれた子が、成人しちゃうよ」って。
いや、もうホント、頑張ってください。

このビデオメッセージは、なかなかのサプライズであった。

ビデオを観終わって、Toshlが「じゃあ、もうこれでいい?」と。
客席から「えー!」とか「やだー!」とか、声が飛ぶ。その中に、「もう1曲歌って!」とのリクエストが。

Toshl「歌はもういいよ。疲れた。なんか風邪引いちゃって、鼻水止まんないんだから」

そう言って、鼻をすする。そう言えば、乾杯して回るときとか、鼻押さえてたなあ。
大丈夫かな。そりゃあ、疲れるよね。昼の部でもたっぷり歌ったのだろうし、プレミアムとDVDお渡し会もあって、夜の部ではディナータイムとコンサート合わせて16曲も歌ってくれて、一人一人とちゃんと乾杯してくれて……本当、長丁場だったよね。ありがとう。お疲れ様。

最初はステージの下手にいたんだけど、ステージ間際まで出てきてるお客さんを見て「やっぱり、近いなあ」と言いながら、上手に移動して、「こっちも近いなあ」と苦笑して、ステージ真ん中に落ち着いた。
ステージの端から端まで歩いて、みんなにまんべんなく姿を見せてくれる。やさしいなあ。

Toshl「なんか質問ある?」
客席「ルナフェスは出るんですか?」
Toshl「ルナフェス? 何それ、知らねーよ!」

LUNA SEA主催のLUNATIC FES.にXJAPANが参加することが、5/18に正式発表された。
前々から、みんな「きっとXも出るに違いない」と期待してはいたけれど、この4/29のディナーショーの時点では正式には発表されていなかったわけで、咄嗟に「本当に何も知らない、初耳」的な感じで即答できるToshlは、さすがだ。

そのあと、「Xのツアーはいつですか?」とか、いくつか質問が飛んだけれど、すべてに「知らねーよ!」と即答するToshlくん。
質問コーナーになってないよ……。

Toshlが散々「知らねーよ!」を連発したあと、一人の男性が「みんなでXジャンプしたいです!」と言った。
Toshlは「あのね、もうだいぶ押してるんだよ。静かにしないと、迷惑だから」みたいなことを言ったけど、このリクエストには答えてくれた。

Toshl「カンニング竹山さんは、Xジャンプするとき、ここらへん(膝あたりを指す)まで飛ぶんだよ。でも、静かに着地するの。あの体型で」

つまり、私たちにも「静かに着地せよ」ということらしい。
そして、Toshlの掛け声で、Xジャンプした。

最後、Toshlは私たちの恰好を褒めてくれた。
「今日は皆さん、お洒落して来ていて、びっくりしました。とても素敵です」と。
「お洒落で素敵」というのは、ディナーショー後のFacebookにも書いてあって、嬉しかった。
私も含めて、みんな、披露宴に出席するようなスタイルの人が多くて、中には着物の人もいた。そういうところにもちゃんと言及してくれるの、ほんと嬉しい! お洒落した甲斐があったよ。

Toshlは、一つお辞儀して、「バイバイ」って手を振って去って行った。


さて、最後の最後はDVDお渡し&握手会だ!

ステージや壁に沿って、会場内に列を作るんだけど、テーブルや椅子が密集していて、車椅子だと思うように進めない。そうしてる間に列はどんどん伸びて、最後尾が遠のいて行く。
最後尾を目指してテーブルの隙間をゆっくり進んでいると、すでに列に並んでいた40代と思しき女性が「ここへどうぞ」声をかけて下さった。なんと、ご自分が並んでいた場所を譲ってくれようとしているのだ。それはさすがに申し訳ないので、お断りしたけれど、「電車の時間もあるでしょうから」とおっしゃって、結局、譲って頂いてしまった。その女性は、列を離れて、また最後尾に並びなおしていらした。

ここをご覧にならないかもしれないけれど、あのときは本当に申し訳なかったです。そして、本当にありがとうございました。
またどこかでお会いできたら、きちんとお礼を言いたいです。
そして、私も、誰かに対して、そんなふうに温かい気持ちを向けられる女性でありたいと思います。

DVDを買ったときにもらったポストカードをスタッフに見せて、順番を待つ。
こういうとき、長い列でも、自分の番は意外に早く来てしまう。

目の前に、Toshl。
椅子に座っていたけれど、少し腰を浮かせて、DVDボックスを渡してくれる。

そして、右手で握手。

「おかえりなさい」

ちゃんと、言えた。ちゃんと、笑顔で。
去年の夏の終わり、「洗脳 12年の地獄からの生還」を読んで以来、ずっとずっと伝えたかった言葉。

おかえりなさい。

1年経ってしまったから、今さらな気もしたけれど、どうしても、直接伝えたかったんだ。
「生きて帰ってくれて、ありがとう」とも言いたかったけれど、それはちょっと大げさで、その場にはそぐわない気がして、何より私自身がテンパっていて、そこまでは言えなかった。
代わりに、「今日はありがとうございました」だか、「今日は楽しかったです」だか、そんなような言葉を続けた。

Toshlの手は、やわらかくて、やさしくて、そしていいにおいがする。
もっと、しっかり手を握り返して、しっかり顔を見つめることができればよかったな。
やっぱり、Toshlを目の前にしたらテンパって、思うようには振る舞えないんだ。

スタッフからDVDを入れる袋と、プレゼントのステッカーを受け取って、会場をあとにした。


期待していた以上に最高の、素晴らしく温かくて幸せな夜だった。夢みたいなことの連続だった。
Toshlの歌声は、最初から最後まで衰えなかった。声に深みと強さと優しさが増して、以前よりもさらに歌がうまく、魅力的になった。
精神的なものが歌に直結する、と、何かのインタビューで言っていた。その通りだな、と思う。
迷いのない、余裕のある歌声だ。

そしてそれは、トークにも言える。はっきりと、私たちに向かって「伝わる言葉」で語りかけてくれる。ごまかしや誰かからの強制や上っ面じゃなくて、まっすぐに、心の底から、感謝や愛が感じられた。

精神的にクリアだから、歌も言葉も、まっすぐ響いてくるんだろう。

キラキラした素敵な時間をたくさんたくさん、ありがとう。
貴方に逢えて、嬉しかったよ。


(完)


桜井弓月 |Twitter|Facebook


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