月に舞う桜

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2006年05月06日(土) 連休の罠

起きたら、と言うか、業を煮やした母に起こされると、10時だった。
味噌汁と残り物の炊き込みご飯でブランチに近い朝食を済ませ、昨日録画しておいた『ゲロッパ!』を観る。それが終わると、ちょうど『トリック』の再放送をやっていたので、引き続きテレビの前に座って観る。小腹が空けば、クラッカーをかじったりして。
ゴールデンウィークは新しい環境にも慣れて疲れが出る頃にやって来るのでありがたいけれど、5月病の引き金にもなると思う。連休はある種の非日常だから、そこから日常へ戻るときに労力がいるのだ。
寝過ぎてぼーっとした頭と、連休疲れの体(連休というのは、どうして疲れるんだろう)。それから、あっと言う間に休みが終わっていくことのかなしさと、社会復帰への気の重さ。自分が現実世界からちょっと浮遊していると言うか、隔たっている感じがした。体全体がぼんやりして、外界の時間の流れに馴染んでいないのだ。非日常の、非現実感。この気分が休み明けまで続くときっと5月病になるんだろうなと思い、テレビをやめて音楽にする。テレビはときどき、非現実感を増大させる。
こういうときは、B'z。『ZERO』とか『Liar! Liar!』とか、『BE THERE』とか。
しばらくすると、頭の中の薄い霧が晴れたように思考がクリアになって、体もすっきりした。大丈夫、世の中に地面に時間に、私はフィットしている。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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© 2005 Sakurai Yuzuki