月に舞う桜
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| 2006年05月05日(金) |
多摩川を越えて、思う |
※4日(木)分も更新しています。
都内に住んでいる友達と食事するため、電車に揺られること約1時間。前にも書いたけれど、多摩川を越えると私にとっては遠出になる。東京はやはり遠い。でも、徒歩通勤ですっかり行動範囲の狭くなってしまった私は、久しぶりの遠出@東京進出がちょっぴり嬉しかった。たまになら、自分のテリトリーを抜け出すのは気持ちが良い。 東京と横浜。近いようで、あまり近くはない距離。いつも会う場所を決めるのに悩むので「何で東京に住んでるのよー」と文句を言ったこともあったけれど(以前は彼女も横浜に住んでいたから、余計に)、友達に会うことでもなければ東京なんて(町田なら行くけれど23区は)めったに行かないので、いい機会なのだ。横浜に住んでいると、たいていのことは市内で事足りてしまう。
食事の場所を決めていなかったので、ふらふらと探して歩いていた。とあるビルに入ると案内板に食事処の名前がいくつかあったので、エレベーターで向かった。が、しかし! 何とフロア中の店が休みだった! ゴールデンウィークなのに、何てことかしら。オフィス街のビルって、こんなことがあるので恐ろしいですね。路頭に迷いかける私たち。 幸い、そのあと少し歩くと、開店していて私も入れるお店が見つかった。方向音痴の私は、どこがどこやらさっぱり分からないけれど……。 料理はかなりおいしくて、本当にものすごくお腹いっぱいになった。ここ最近、おいしいものを満腹になるまで食べて、ただじっと座って喋っているだけのことが多い。絶対に摂取カロリーと消費カロリーのバランスが取れていないなと思いつつ、それでもデザートは食べてしまう。ビバ、女の「デザートは別腹♪」! そうそう、友達が教えてくれたのだけど、食事処には珍しく車椅子用のトイレがあった。素晴らしいね。入ってないから使い勝手は分からないけれども。
たくさん食べてたくさん話すと、帰るのが面倒になる。それは、東京にいても自宅の隣駅にいても同じだ。下手をすると、自宅から歩いて10分のファミレスにいても帰るのが面倒でしかたなくなる。 でも、えいやっと乗ってしまえばあとは電車が運んでくれるので、実際はたいしたことないのだ。 帰りの電車で文庫本を読みながら、少しお酒の入った頭で「美しさ」というものについて考えた。友達にもいろいろなタイプがいるけれど、どの友達に会っても、会った直後の私は「私も美しい人間になりたい」と何となく思う。そう思わせてくれるから、私はきっと彼らのことが好きなのだ。友情には、程よい尊敬が不可欠だ。まったく尊敬していなければ友達だなんて思えないし、尊敬の念が強過ぎると、おいそれと友達とは呼べない。 美しくありたい。できれば、内面も外面も。 いつか、「美しい人」について書きたいと思った。それから、多摩川を越えるときの景色も、小説に書いてみたい。 それから、ここが一番大切なところかもしれないけれど、少しずつ少しずつ、私たちはきちんと成長しているような気がした。25で、今年中に26になる私たち。
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