月に舞う桜
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用事があって、10時半に家を出た。朝起きたときは雨が降っていた。出かけるときは曇り空。風が冷たい。 この日の日記の後半に、「ラザニアを食べたことがない。食べれるかどうか分からないが試してみたい」という話を書いた。 実は今日、初めてラザニアを食べてみたのだ。 食べれる食べれる! 味がちょっとしつこくて、ものすごく好きと言うほどではないけれど。でもとにかく食べれたのだ。完食した。嬉しい!
お昼ご飯を食べて外に出ると、空はすっかり晴れていた。青い空(それも、知らない間に青くなっている空)を見上げると、万事うまくいくような気がしてくる。時間が経てば、物事はおのずといいほうに変わっていくのだ。風も和らいで、穏やかな陽気。 帰りの電車で文庫本を読んでいた。終わりまであと数ページのところで、駅に着いてしまった。こういうときだけは、家がもっと遠ければいいのにと思う。 それから美容院に行った。私が行っている美容院は予約制ではないので、その日によってすぐにカットしてもらえたり、しばらく待たされたりと時間が読めない。 今日は30分くらい待つと言われた。さっきの本を最後まで読めると思って、私は嬉しくなる。退屈な待ち時間ではなく「本を読むための時間」だから、ちっとも苦にならない。 こうやって、どこかで帳尻が合うものだ。物事によって、それが一日の中でなのか一年の間でなのか一生の内でなのかは変わってくるけれど。 きっと、うまく行くよ。
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