私の雑記帳
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ちょっと忙しいときだったということもあるが、 先々週、彼から本当に久しぶりに電話があったと思ったら 要はお金を貸してほしい、ということだった。 先月、母親が亡くなり葬式などなんだかんだとやりおえて ようやくこっちに帰ってきたが、いまサイフには3000円しか ないという。それで生活も仕事も出来ないといいたいようだった。 最後に会ってから1年が過ぎ、最近では電話すらかかって こなくなったのに(それは忙しいからだとわかってはいるが) やっと電話をよこしたら、またお金なのかと思う。 いや私もわかってはいるのだ。私を頼るくらいだから、 本当に困っているだろうことは。 でも、それなら大学生の息子にでも頼ればいいと思った。 たとえ、休学させてでも、自分の生活は自分たちで 何とかしてほしい。私が貸したお金はまだあと100万も 残っている。 私のことを恋人だとも思っていないくせに、ムシがよすぎる。
無論、可哀想だと思う。私と知り合ってからの彼は、離婚に 転職に、父の死、そして母親も亡くなった。 でもそれは私のせいじゃない。私だって私なりに自分の生活に 苦しんでいる。なかなか勤まる職場がない。体調はいつも悪い。 福祉の世話になりながら、先の生活に怯えている不安は 彼なんかより私のほうが苦しんでいる。 彼に私がどこからかお金を借りて、都合をつけてやるのは 簡単だが、もうそれは散々に繰り返し、空しい思いをするのが 常だった。
いままで必ず少しは何とかしてやってきたが、今回は断った。 「何とかしてあげたいけれど、私も借金だらけだし、ない袖は 振れないのよ・・」と言った。 「そうか、わかった」と言ってかれは電話を切った。 そこをなんとか頼む、と言ったりしないのが彼なのである。 彼に未練はあるものの、恩を売っても買ってくれない人に 無理なことはしてはならない。 貸しても貸さなくても、忙しくてお金がない彼は 無理してまで私とは会ってくれない。
その電話があった日、私は何度か彼の携帯にメールを 打ちかけて止めた。「いつもの口座(彼の長男名義の 銀行口座)に少し送る」という内容を幾度となく 書きかけて、その度に空しいことは止めなければ、と 自分に言い聞かせた。もしそれで、本当に縁さえもなくなって しまってももう仕方ないと。
二日後の朝、彼に電話した。 何とかなっているわけではないが、大丈夫だという ことだった。おそらくどうにか誰かに借りたか サラ金にでも頼ったのかもしれない。 しかしもう私が詮索することではなかった。
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