コキャクカンドウせみなー

2004年06月15日(火)

ある日のバイト明け、声をかけてきたのは店長だった。

「おいPAT」
「は。なんでしょう」(すでに警戒ぎみ)
「あれだ、PAT、接客担当だよな?」
「はあ、まあ、そっスね」(そのぶんの時給ももらってるし)
「よし。これ出ろ」
「へ、なんスか」(紙を受け取りつつ)

顧客感動満足度向上セミナー。

いいのか、アルバイトなのにこんなん参加して。


 ※


というわけで今日は講習は受けてきましたよ!
別店舗の代表も何人か来る、しっかりした講習だというので、
わざわざフォーマルっぽい格好して出向いたわけですが、
実際行ってみたら、高校生アルバイター(当然私服)がたくさん。
なんだなんだー、聞いてないよそんな話。アッハハ、緊張してソンした。
あのへんのおっちゃんだってどうせ別店舗の店長とかでしょ?

「ん?あの人、本社企画部長

うん、聞いてないよそんな話。正真正銘オエライサマ。こえー。
これはいかんとネクタイ締め直すワタクシでありました。(註・もともと締めてません)


 ※


講習はたいへんしっかりしたもので、コンサルタント関連企業の執行役員を講師に招き、実に四時間に及ぶ長丁場。絶対寝るだろなと思ってましたが、興味ある分野なのと、講師の巧みな話術とに引き込まれ、あっという間に過ぎ去る時間。顧客満足よりも従業員満足を優先させるという、当たり前のようで見落としがちな点を前提に、ホスピタリティの精神を以てEISとCISを求めていく。なるほどねー。とりあえず、高校生にゃこの話ちと難しいんじゃないでしょうか店長。

話の折り目折り目で「じゃあ今の話を、今日参加してない人に話すつもりで、向かいの人に説明してみてください」と言われテンパるワタクシ。いやー、「人に教えるのが一番自分の勉強になる」なんてよく言いますけど、マジそうですねえ。わかったつもりになってるってことの、なんと多いことか。
でも向かいの人に「説明うまいねー」とか言われちゃったよーテヘ。

「ところで店長、あの人(向かいの人)はどこの店舗の人なんスか?」
本社企画室

聞いてないよそんな話。マジ勘弁。


 ※


そんなこんなで、予定時間を多少オーバーさせつつも、セミナーは無事終了。別離礼でシメを行い、解散と相成ったわけです。

「俺は店に戻るけど、PATはどーする?みんな食べに来るみたいだけど」
「うーん。え、みんなって」
「本社の人とか講師の方とか」
「ギャフン。いやまあ明日早いから帰っときますわ。でも今日は勉強になりましたよー」
「そうだなー。俺も勉強になったよ。アレだ、就職にも使えるんじゃねーの?」
「あーそっスねー。就活時のアピールポイントとして威力を発揮するかも!」

主に飲食業界に対してね。おかしい、そんなつもりでは…!(そして泥沼へ)


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