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■ どきはら☆ハプニング【アメリナ】
原作アメリアだけどなぜかアニメ設定。 リナの寝相が悪いとか、ベッドくっつけて寝てるとか。 あのエピソードさり気なくかわいくて大好きです。 そんな話でうやむやにしようとするリナのシスコンっぷり。
そして自分でつけたタイトルとは言え、なんか殴り飛ばしたくなる。
written by みなみ
「リナァ……」
力ない声でアメリアがぼやく。 リナはきょとんとしてそんなアメリアを見返した。
「どしたの、アメリア?」
「どうしたのじゃないわよ。あなたのその寝相、なんとかならない?」
同じ部屋、同じベッドの上で方やすっきりした顔をし、方やぐったりした顔をしている。 部屋数が足らず、2部屋しか取れなかった場合毎朝こんな光景が繰り広げられていたが、辛抱強いアメリアも遂に耐えかねて言ってみた。
「殴る蹴るとかならいいわよ。自慢じゃないけど体は丈夫だから。ただ……その、」
「何?」
当然ながら寝ている間のことを覚えていないリナは首を傾げた。 寝起きゆえの他意のない眼差しに、アメリアが溜息をつく。
「あー、いいわ、もう」
へんなの、と言いながらあくびひとつ残しベッドを降りる。 アメリアは脱力と共にもう一度ベッドに舞い戻った。
「ちょっと、まだ寝る気?」
「ほっといて。誰かさんのせいでゆっくり寝れなかったのよ」
枕に顔をうずめ布団を引きずりあげる。 くやしいから言えないけどむかつくから言ってやりたい。ジレンマの中で、アメリアははやうとうとしだした。穏やかな朝陽の中、昨日の夜の夢を見る。 相変わらずの寝相の悪さで打つ寝返りの中、ふとぶつかった自分の体に擦り寄ってきた、温かい体。ねーちゃん、と呼んだ寝ぼけた幼い声。 思わず腕を回して、自分の心音で起こしてしまわないかと息を潜めた真夜中。
あんなに幸せで、あんなに体に悪い夜はない。
「アメリアー? ほんとに寝ちゃったの?」
夢現にリナの声を聞く。無邪気な声に、人の気も知らないでと心の中で呟いた。
2006年01月14日(土)
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