お姉ちゃんといっしょ:2【ルナミロビ】

「姉の目から見てあんたは、そうね――合格。」

「ふふ、嬉しい」

「ただいまー、って、ほんと仲良しね、あんたたち。今度はなんの話してたの?すっごいご機嫌。」

扉を開けたナミは、主にロビンを見ながら首を傾げる。

「べーつにー」

「ちぇっ、私には隠し事禁止って言うくせに自分はするんだから、ズルイよ、ノジコは。」

「あらそう?でもあんたも、あたしに隠してること、あるだろ?ほんとは。」

「……」

「その沈黙は肯定に聞こえるわよ、ナミ?」

ナミに助け舟を出す気などさらさら無い様子のロビンが楽しげに言う。

「……すっかりノジコの側についちゃって。あーあ、私の味方はあの頼りないルフィだけかぁ」

「そういえばそのルフィはどうしたの?」

「あーあいつなら、」

「おいナミ!KS3…E?だ!」

「なんで疑問系なのよ?ていうか本当にS?Sでいいのね?」

「おう、そっちは大丈夫だ!間違いねぇ!」

「オーケイ、すぐ行くわ。」

「先行ってていいか?」

「いいけど、残しといてよ。」

「ししし、努力するよ」


「KS3E?」

「ああ、それ?秘密の暗号。」

「秘密の暗号?」

「そ。あんたたちには知られたくない話をするときに使うことになってんの」

「……そこは言ってもいいの?」

「んーまぁ別に。どうせロビンがその気になったら私たちの隠し事なんて守れるわけないし、だったら少しぐらい好奇心を解消させてあげた方が見逃してもらえるかもしれないじゃない?」

「小癪な」

「ふふっ、面白い言い分ね」

「笑ったならそのまま、笑って見逃してよ。あいつは海賊王で、私もまだまだ冒険したい年頃だからね。こんな平和な村でも多少の無茶はするかも。本当に大変なときはちゃんと助けてって言うから、それまでは微笑ましく見守っててよ、ね、お姉ちゃん?」

わざとらしくこんな場面でどちらにともなく悪戯に笑う。
そんな笑顔を見せられれば、その笑顔にかどわかされてる2人、黙って見送るしかないと知った上で。

「ノジコ、あなたいったいどんな教育したの」

「船に乗るまではもう少しマシだった。あんたこそどんなシツケしたわけ?」





責任をなすりつけあうお姉ちゃんズ。
K=きたぞ
S=賞金稼ぎ
3=3人組
E=レベルE(そこそこ強いらしい)


2000年01月18日(火)
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