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■ お姉ちゃんといっしょ:1【ルナミロビ】
「それでさ、たった今家族も故郷も失ったってのに、笑ってるんだ。人の気も知らないで。――なんかもう死ぬ気力も失せたんだよね。あたしもベルメールさんも」
「ああ、それは、分かるわ。」
「やっぱり?こんなとこまで引きずられてくるくらいだから、あんたもそうなんだろうと思ったよ」
「ええ。死んでもいいと思ってたし、死にたいとすら思ったのにね、不思議。あの笑顔が、生きる理由も帰る場所も全部くれたの」
「あたしたち、同類だね」
「そうね、同類ね」
「あいつら、ちらちらこっち見てんぞ?」
「知ってる。何話してんのかしらね。 みょーに仲良くなっちゃって」
優雅なティータイムを過ごしている2人を見るでもなく、ナミは絡まったホースをほどいている。 ほどけた端からホースを伸ばし、ルフィが蜜柑畑に水をまく。 叩き込んで、やっとまともにできるようになった唯一の仕事だ。
「まあ、仲が良いのはいいことだな。」
「そうね」
しししと笑う声に、応えて笑う。 それを見ていた2人も、幸せそうに微笑んだ。
うっかりルフィも一緒に連れて帰ってきちゃってる辺り、実に無邪気です。 相変わらず三角関係断ち切れてない模様。 ノジコ姉もナミさん大好きで大事だから、ある種四角です。 未だに昔の馴染みたちがひっきりなしにやってくる、暗黙的に集合場所になりつつあるココヤシ村。
2000年01月17日(月)
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