毎天ミーハー哈哈哈日記

2005年10月18日(火) 「天下第一」見終わる、これ絶対お薦めドラマ!

さて、昨日王晶監督に「天下第一、見ました」なんて言っておきながら、実はまだ2話分残っておりまして、今日見終わりました(笑)。
後半は物語もテンポ良く、正義の英雄と思っていた四大密偵の大親分・鐵膽神侯(劉松仁)が実は王位継承を狙い、そのためには人を殺めることさえ辞さず、さまざまな策略で最後は人格まで変わっていく展開に引き込まれていきました。
あの人格の変わり様は見ていて怖ささえ感じました。
このドラマは、天下第一(王位)を我がモノにせんがための、鐵膽神侯のドラマなんですね。
てっきり四大密偵主役、特に段天涯のドラマかと思ったら違いました。

さてさて、ここで登場人物を通して最後の感想。

このドラマで惚れた段天涯(李亞鵬)…前半の日本で眠狂四郎の弟子となり、柳生但馬守(倉田保昭)の長女雪姫(黄聖衣)と恋に落ちていくあたりが一番好きでした、というかこれで惚れた(笑)。
しかし後半、前半ほどの冴えもなく、鐵膽神侯に育ててもらった恩を理由に王位を狙う鐵膽神侯と戦うことを拒否。
恩を尊重するのは確かに大事なことだが、「惣領の甚六」的なところもありで、あんまり後半格好良くなかった(笑)。
ただね、雪姫の妹・飄絮(高圓圓)と結婚するんだけど、これが父親・柳生但馬守の天涯復讐のための結婚だったのです。このことがわかるあたりのシーン、天涯の涙にこちらも涙でした。飄絮も本気で天涯を愛しはじめて、復讐が辛かったなんて言ってるけど、チョメチョメ!!天涯を泣かせるなんてお仕置きモノ!
しかもせっかく幸せになれるかと思っていた一刀(霍建華)の最愛の海棠(葉[王旋])を殺してしまったりもして、飄絮には見ながら許せない気持ちいっぱいでした。

歸海一刀(霍建華)…新人ながら、一刀を演じる気迫には圧倒されるモノがありました。ウォレス君、本当に将来楽しみな俳優です。
また剣裁きもものすごく格好いいです!
後半魔力にとりつかれた右腕を自ら切り落とすのですが、そのシーンは上っ面だけでない迫真の演技、見ていて一瞬言葉も出ず、私は自然と涙がこぼれました。
また大好きだった海棠への想いが実り、さあこれからという時の海棠の死。
こういう展開はイヤです、幸せになって欲しかったのに、一刀。
はっきり言って中半から後半の一刀エピソードは涙涙です。
しかし、この一刀に笑顔を取り戻す男がいます、それが成是非です。

成是非(郭晉安)…香港映画祭のパンフレットの王晶監督のインタビューに「もっとも満足した俳優は当時の周星馳」と載ってました。この作品の中で監督は、晉安に限りなく笑いの部分で星馳キャラを強く求めたのではと思える演出がたくさんありました。私は晉安を晉安として認識して見たのはこの作品が初めてだったので、彼が他の作品でどのような演技をしているのかはわかりませんが、ここでは星馳キャラを上手に演じてました。
でもあまりにも上手すぎて、晉安の個性が見えないのが残念。

古三通(張衛健)…格好いいです、「天下第一」で初めて張衛健を格好いいと思いました。(迷の皆様、すみません)

上官海棠(葉[王旋])…若い頃の劉嘉玲(カリーナ・ラウ)に似てるなと思って見てました。しっかり者のお姉さん、自分の任務遂行のため、公的な気持ちや行動が強く出てしまい、私的な幸せをつかみそこねちゃう。
姉御肌ゆえ、こういう女性っていますね、私的には大好きなキャラだけど。
彼女の気持ちを思うと、本当は天涯と幸せになってほしかった(ごめんね、一刀)。

日本語字幕版のDVDが出るようですが、ダイジェスト版らしいです。
この作品のダイジェスト版なんて、面白さが伝わるのでしょうか。
ノーカット版で出して欲しいです!!

またこの作品を見せてくれた友人に感謝します!謝謝!





 < 過去  INDEX  未来 >


美香 [MAIL]