新人研修も一段落付き、金曜日の1日に仮配属としてそれぞれの部署に移され、OJTがはじまった。配属されたのは「ソリューション事業本部営業事業部第2ソリューション営業部」と名乗るのに一苦労ある部署だ。SE志望でこの会社に入ったつもりだったのだが、結局は営業でおさまったらしい。 多分、電器店でデジカメやらファックスやら売っていた経験が利いたらしく、内定直後の面談で既に営業向きじゃないかと仄めかされていたので、予想はしていたのだが。
今までは、同じスタートラインに立った同僚だけが周りにいたが、今回は全く逆。先輩しかいない。社会人とあって求められる気遣いもシビアだ。最低この1ヶ月は新入り扱いで許されるだろうが、それ以降はそうはいかない、という話だ。その間になんとか覚えられるようにしなくては。
話は変わるが、『ダヴィンチ・コード』で世界に名を広めたダン・ブラウンの『天使と悪魔』を購入して読んだ。小説版を読んだ人なら知っているだろうが、『ダヴィンチ・コード』は“ラングドンシリーズ”の2作目だ。『天使と悪魔』はそれ以前のシリーズ1作目にあたる作品である。
批評家でもない、アマチュア作家の僕がいうのもおこがましいものがあるが、『ダヴィンチ・コード』を読んだ時点で、ダン・ブラウンはあまりストーリー構成には才覚が見えない作家だと感じていたが、この二つ目の作品を読んだ時点でそれは確信に変わった。
大まかなストーリー構成が、『ダヴィンチ・コード』と全く変わらないのである。
何か秘密を抱えた被害者、そしてその肉親であるヒロイン。 事件に掛かる一つの謎を説くために、実際にある芸術作品に隠されているヒントを辿っていく展開。 主人公の行く先で次々と人を殺していく殺人者(但し、主犯ではない)。
「このまま展開が同じなら犯人はコイツだろう」と、根拠もなくキャラ位置だけで推測していた主犯が大当たりだった時には本当に呆れたものである。
『ダヴィンチ・コード』のヒットを受けて、改めて文庫化にするにあたって書かれたらしいこの作品の解説でも、“共通する部分が多い”が『ダヴィンチ・コード』よりも優れているのではないか、とさり気なく述べている。 “共通する部分が多い”どころではない。ほとんどパターンだ。気分的には同じ造りの建物で、中身の彫り物などの細かい装飾が違っているといった感覚である。
だが、もともとそういったストーリー構成にはあまり期待せず、話の中に盛り込まれた美術のウンチクに期待して買った本なのでまあそれはイイとしよう。だが、『ダ・ヴィンチコード』とくらべると、そのウンチクもあまり足りない気がする。 感想としては「イマイチ」という他ないが、このラングドン・シリーズに使われている舞台と美術作品は現実にあるものを使っている。それらを組み合わせてこれほど説得力のあるミステリーを作れるのは素直にスゴイとは認めている。
web拍手レス(拍手コメントなんて久しぶりなモンで一回スルーしてアップしちまったぜ)
>「ラブラブコンビですねぇ♪」
ハイ、イユエール編で書きたかったことの一つには、あの二人の距離を縮めることも入ってます。 しっかり伝わっているようで、嬉しいです。(そりゃ、あれだけしつこく書けばなあ)
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………か、彼女ができたことないからってリクがうらやましいなんてコトないんだからね! 妄想なんかじゃないんだから!
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