仏教説話には釈尊の生涯の節目に登場したり、教えを象徴したりするものとして様々な植物の存在がある。本書はゆかりの植物の名前の由来やそれにまつわる物語を紹介しながら仏教の教えを伝える試み。真宗大谷派教学研究所研究員の著者が同派の月刊誌『同朋』に連載した原稿を中心に加筆・修正したもの知っている花もあり、初めて知った花もあり。大島加奈子さんの絵がいい。