| 2023年06月29日(木) |
石を黙らせて / 李龍徳 |
主人公は高校生の頃、三人の友達と共に女性をレイプした過去があった。 時効を迎えてはいるものの、交際相手との結婚を目前に控え、唐突にその事実を思い出し耐えられなくなっていく。 「なんでおれはそのとき、そんなことしてしまったのか」 全てを告白し恋人に捨てられた主人公は、実名でブログに詳細をアップし、被害者に謝罪したいと考えていると吐露し、共犯者であった幼馴染に突き放され、家族にも見捨てられる。 会社も辞めて 酒浸りになっていく。
ふつう、レイプしたほうが罪の意識にさいなまれることは珍しいように思う。
よしんば 自分の罪を忘れることはなくても、この物語のように表にだしていくというのはやっぱり珍しい。
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