読書記録

2022年11月13日(日) ミシンと金魚 / 永井 みみ

  

 「カケイさんは、今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」
ある日、ヘルパーのみっちゃんから尋ねられた“あたし”は、絡まりあう記憶の中から、その来し方を語り始める。
母が自分を産んですぐに死んだこと、継母から薪で殴られ続けたこと、犬の大ちゃんが親代わりだったこと、亭主が子どもを置いて蒸発したこと。
やがて、生活のために必死にミシンを踏み続けるカケイの腹が膨らみだして……
この世に生まれ落ちて、いつの日か死を迎え、この世を去る。
誰もが辿るその道を、圧倒的な才能で描き出す号泣必至の物語です。

                    ー 集英社 ー


子どもは元気でちゃんと仕事やってるのが、一番だ。元気でちゃんと仕事してるってだけで、じゅうぶんだ。それでじゅうぶん、親孝行だ。だから親は、いそがしく仕事してる子どもに、さみしいだなんて、さみしいから会いに来いだなんて、死んでも口にしたらいけない。
死んだときにだけ、来てくれれば、それで、いい。



かけいさんの元気だった頃と、ディサービスにいってる今と、行ったり来たりの日々。
もうじき、たぶん・・・私もいく世界。。。








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