読書記録

2022年10月17日(月) 月と日の后 / 冲方 丁


 欠けぬ望月の家に生まれ、12歳で一条天皇の中宮となり、やがて日輪のごとく朝廷を照らし続けた稀代の国母となった藤原彰子。
この当時としては まれなる87歳という長寿で浄土に旅立つまでの物語。

一条天皇と結ばれてのち、三条天皇・後一条天皇・後朱雀天皇・後冷泉天皇・後三条天皇と、六代もの天皇を見届けてきた。



我が国の君平らかに、民安らかならんことを。
法界の衆生のため、我は後の世にて三界を出でて、必ず極楽浄土に生まれて、菩提として修行し、仏となって衆生を極楽浄土へ渡さん。
我が願い、必ず満たし給え。
おのれが後見する天皇と一族の子らの向こうに無数の民がいる。その全てを思い、救済の行いに尽くす。









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