読書記録

2021年04月06日(火) 海峡に立つ / 許 永中


 泥と血の我が半生

「闇社会の帝王」と言われた戦後最大のフィクサー・許永中の自叙伝。

イトマン事件、石橋産業事件で逮捕されるなど、数多くの経済事件でその名が取り沙汰されてきた本人が、自身の半生を初めて綴った。

日本と韓国を股にかけ、極道から巨大商社、銀行、テレビ局まで、縦横無尽に駆け抜けた許は、そのとき何と戦い、何を願っていたのか。

大阪の朝鮮部落で過ごした幼少期の原風景、日本が狂乱したバブル時代に自ら関わった事件の表と裏、政財界から暴力団までを貫くその人脈、2年間のかくれんぼと言う逃走生活、そして日韓の未来への願い……を綴る。


母と姉とが苦労して捻出してくれた大学入学の費用を裏切る中退。
子供の頃からの様々なやんちゃ、本人の自伝ではあるけれど、妻や母の苦労話もたくさん盛り込んでほしかった。
反社会の人たちとどこで誰に会ったとか、少しも面白くなかった。







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fuu [MAIL]