読書記録

2021年03月10日(水) 流砂 / 黒井 千次



 70代の息子と90代の父親。
老いた息子は父の記した奇妙な報告書を見つけた。
それは戦前、思想検事だった父親が、「思想犯の保護を巡って」自己の所信を開陳した報告書だった。

父は何者だったのか?

息子は父の過去にあえて向き合い、己の来し方の輪郭を確かめようとしはじめる……。

私的には 思想検事=特高ということで怖い、恐ろしいイメージしかないのだが結局のところ詳しい記述はなかった。
何気に静かな物語。


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