読書記録

2020年09月02日(水) 中天の半月 / 阿倍 健

 

 幕末の新潟、開拓期の北海道から、第二次世界大戦直後までの朝鮮を舞台に、著者の曽祖父・小宮秀治と、朝鮮で結ばれた金碩玄(キムソッキョン)の2人を中心とした一族が、激動の時代をたくましく生き抜いた姿。

小宮は北海道の刑務所で看守をしていて、これからは外国にも目を向けるべきとして、日本統治時代の朝鮮で郵便局長からリンゴ園を始めた。
秀治の妻・トラも朝鮮で産婆の免許を取るなど、みんなが向上心というか行動力のある人ばかり。

たまたま目にした一族の子孫の一覧図に、今まで知らなかった朝鮮人女性の名前があったことから書かれることになった物語。

量ではなく内容にとても読み応えを感じた。

韓ドラが大好きでよくみているけれど、何とはなしに朝鮮語・ハングルを勉強したくなった。





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