読書記録

2015年01月30日(金) ランドセル俳人の5・7・5                  小林 凛



  いじめられ 行きたし行けぬ 春の雨


 たった944グラムという未熟児でこの世の生まれた男の子が、楽しいはずの小学校で入学と同時に受けた壮絶ないじめ。
最終的に母は不登校という選択をしたが、それでもその決断をするまでに四年有余を要した。
そんな11才の凛少年の生きる希望は俳句を詠むことだった。


      俳句はいつも

 春は俳句の花が咲き
夏は俳句の稲育つ
秋は俳句の実がみのり
冬は俳句の風が吹く





そして そんな凛少年も中学生になり、2冊目の句集ができた。

冬の薔薇 立ち向かうこと 恐れずに

2冊目の句集は 聖路加病院の日野原重明先生との90歳の差を超えた往復書簡も挿入されている。


 羽化したる天道虫や我に似て

 春の陽の我が生き様を照らしけり

 聖路加の師にいだかれて虹の橋


中学生になった凛少年は母の背を越した。
私はそのことがいちばんうれしい。
よくぞ育ってくれた、とできることなら直に伝えたい。















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