読書記録

2014年07月02日(水) 櫛挽道守 木内昇

信州は木曽の櫛挽職人名人の娘、登瀬。
父親の仕事に魅せられ、自分もその技を受け継ごうと父の背中を見つめて精進するも、女ということ、弟の死、妹喜和からのの一方的な確執、なにより時代や土地柄、など時代ゆえの因襲に阻まれたり翻弄されたりする。
それでも、自分を信じて、父を信じて櫛を挽くことだけにに邁進する登瀬。
それだけに、良くも悪くも凡人である妹と母(人間をどちらかに分けるとしたら私も主人公の母や妹の側だろう)の登瀬に対する複雑な気持ちもよく分かる
のだ。

親子、兄弟、夫婦の関係をじっくり考えさせられる作品だった。


この物語の作者は男性と思い込んでいた。
男性なのにやさしい文章を書かれるなぁと思っていたら
”昇” と書いて ”のぼり” と読むそうで女性作家でした。


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fuu [MAIL]